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短編2
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影がうつってない…

この話は私がまだ中学生の頃の

話です。

母には霊能力みたいな力があり

子供の頃たまに霊とかの不思議な

話を聞いたりしてました。

夏の暑い日でちょうど夏休みでしたが

宿題もまだ手を着けず家でだらだらして

過ごしていました。

皆さんにもそんな記憶があったりして(笑)

そんなのんびりした昼下がりの出来事です

母が家に帰ってくるなり私にこんな話を

してくれました、先ほど買い物帰りに私の

通ってる学校の先生にバッタリ出合い『こ

んにちわ』と挨拶を交わしたそうです。

ここまでは普通なのですが…何か変な感じ

だったのでもう一度振り返り先生を見たら

自転車に乗っていたので自転車の影はしっ

かりあるのに先生の影は全く見えなかった

そうです、母は不思議だとは思いつつ家に

帰って来て私にこの話をしてくれました。

話を聞いた私はただの馬鹿話程度にしか

思いませんでした、しかし影のない人間

は死が近いなんてことは昔から言われて

たのは子供でしたが知っていたような気

がします。

そして次の日に先生が亡くなった事を知り

ました、夜中に脳卒中で倒れ救急車で病院

に搬送されたのですが意識は戻らなかった

そうです。

それを知って私に『ほら、言った通り先生

は亡くなったべぇ〜』と軽くいってました。

今考えると凄いなーって思っています、なん

たって予知みたいなものですから…『枕元に

誰々さんが来たからもしかしたら死期が近い

のかなあ』とのんきにいってたら、事実に

なったり…

そんな事がしばしばありました。

子供の頃からずっと自分の影はあるか

気にしながら生きてます、これを読んだ

方はトラウマにならないよう『ご注意を』

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