この話は若い頃に
友人が体験した実話です。
場所は北海道の札幌です。
日曜日に男友達数人と海水浴に出掛ける
予定を立て、当日、同級生だった友人、
その仲間で海水浴に予定通り行ったそうです。
当時の若い者が乗るような車はまだエアコンが
付いているのは少なくその日も真夏という事も
ありウィンドウ全開で海に向かいドライブを
友人達と楽しんで走らせていました。
その仲間の一人にとても霊感が強い
人物がいました、A君とします。
一緒に街中を歩いていたりすると、
『右側の電柱はみないほうがいいな』
なんて事を言うので友人が
『どうして?』
と質問するど
『男がさっきからこちらを睨み付けて
見てるから知らない振りをして無視して
くれ』
と言うことがあったそうです…
もし目が合うと後を付いてきたりする
みたいです、なので気づかないふりでその場を
やり過ごす事を鉄則にしているそうです。
話は元に戻ります。
車を暫く走らせていると霊感の強いA君が
突然大きな叫び声を上げたのでした。
『窓をしめろ〜っ』
みんなは何事か分からないので
びっくりはしたもののそのまま動かずに
あっけにとられてまだ窓を閉める者はいな
かったのでした。
するとA君がさらに
『早く窓を閉めてくれ
入ってくる』
と更に叫んだので慌てて
窓を閉めたそうです、A君が霊感が
有ることをみんな知っていたので言うこと
を聞いたのでした。
しかし霊が見えない者にとっては
信じられないのは当たり前ですよね
でもそれが信じるしかない出来事が
起こるのでした。
海水浴で遊び昼間の事も忘れかけていた
帰る時間になった夕方でした。
読者の方の中にも経験した事が
あると思います、海の近くに車を
駐車して置くと潮風で窓が真っ白に
なってしまった事が……
友人達の車も潮風で真っ白に
汚れていたそうです。
運転者が車の鍵を開けて乗り込み
続いて助手席の者、そして後部座席の
友人が乗り込もうとした時でした。
『何だこれは〜』
声にびっくりし、みんな集まり右側の
後部座席を見に行ったらその窓にはくっきり
と男の手ぐらいの手形が付いていたそうです。
他の窓は綺麗だったそうです、朝車を
洗車し海水浴に向かったので……
もしドライブ中に窓を閉めて
いなかったら何か事故などのトラブルに
巻き込まれていた可能性は払拭出来ません。
霊は通り抜けるとは言いますが………
一人で運転する時
なるべく窓は閉めるようにしています。
作者のりさん
こんにちは
実話を書いていますが
実話はそれほど怖くは無いかも知れないです
でも読んで頂いたなら
ありがとうございます。