彼は姉のいなくなった部屋を自分の部屋にし、高校生でやっと自分の部屋を持てた事が嬉しかった。
でもそれも束の間…
彼はその後霊現象に悩まされることになる。
金縛りはほぼ毎日。
金縛りの最中首を絞められたり足首を掴まれたりはしょっちゅうだった。
ある日、彼の母が枕の下にカミソリを入れておけばいいとどこかから聞いてきた。
それまでの彼は毎晩眠れずどんどん痩せていった。
病的なまでに。
カミソリを彼の母が入れた日から霊現象はピタリと止んだそうだ。
金縛りもなければ首を絞められる事もない。
ただ1番最後に見たのは祖父が亡くなった次の日いつもの場所でお茶を飲んでいた祖父を見たのは彼だけだ。
彼は私の弟。
祖父は何故私に見える所にいてくれなかったんだろう。
作者sun
百物語から色々思い出して投稿しているのですがどれもこれも怖くなくてゴメンなさい。
あ!フジツボと帰省はワードに乗っかってしまいました。