その時友人と4人で慰霊の森に行った。
その時は夜遅くで友達(K君達)以外は周りに誰もいなかった。
みんな酒を飲んでいたので、遊び半分で上まで階段を登って行った。
すると後少しで慰霊碑という所で落ち葉掃除をしているおじいさんがいる!!
しかもよく見ると髪はボサボサで服もボロボロ...。
Kくんは『汚ねぇじじぃだな』と思いながら先頭を歩いて行くと、
そのおじいさんは、『お前らここに何しに来た?』とKくんをにらんだそうです。
Kくんは面倒だったので『拝みに来たんだよ!』と吐き捨てるように言うと、
おじいさんは、『そうか...』と言って階段を下りて行ったのです。
一緒に来た友達とその話で盛り上がりながら慰霊碑の所まで行くと今度は灰皿掃除をしているおじいさんが...
でもよく見るとさっき話したおじいさんだった。
そのおじいさんはさっきと同じように『お前らここに何しに来た』とKくんたちをにらみました。
同じ事を聞かれたKくんの友達が『だから拝みに来たって言ってんじゃんかよ!!』と頭に来て怒鳴りました。
するとおじいさんは『そうか』といって階段を下りていきました。
しばらく慰霊碑のところでたばこを吸いながら話していたKくんたちはあることに気がつきました。
『何でこんな夜中に掃除なんかをしているんだろう。何で一回下りて行ったはずのおじいさんが頂上の慰霊碑のところに居るんだろう』
もう2時を過ぎている、そろそろ降りよう。
誰かが言い出してKくんたちは階段を下りていきました。
すると半分くらい降りたところでまたあのおじいさんに会いました。
おじいさんは4人全員をにらみ『お前らここに何しに来た?』と聞きました。
さすがに怖くなった4人は『拝みに来たんだよ!!』と言うKくんの返事と共に一斉に走り出しました。
おじいさんは『嘘をつくな!お前らここに何しに来たんだ!!』と叫びながらKくんたちを追いかけて来たのです。
歳のいったおじいさんとは思えないようなスピードで追いかけてくるおじいさんからなんとか逃げ切り、
車に乗ったのだがエンジンがなぜかかからない...。
おじいさんは『何しに来たんだ!!』と叫びながら助手席側の窓を叩き続けている...。
やっとエンジンがかかりKくんは猛スピードで近くのコンビニまで車を走らせた。
明るい所に出て安心した4人が車を降りると
助手席側の窓しか叩かれていないはずなのに、車全体に手形が...
その車はすぐに廃車にした。
作者無希
こんばんは
新参者です。
一応小説家になろうで怖い話連載中です。
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