「はぁ〜今年もクリスマスだって言うのに1人かよ」
健は1人で呟いた。
冬休みなので友達に会う事もなく1人クリスマスを迎えた。
彼女はいたもののつい先日好きな人が出来たとフラれたばかりだ。
どーせ起きててもいい事はないし寝ようと布団に入った。
その瞬間携帯が鳴った。
「なんだよ!誰だよ!」
知らない番号だった。
出るべきか悩んだがどーせクリスマスに1人。
出てみた。
「もしもし…」
「はい?誰?」
「私…健さんの事が好きです!」
なんだ?この漫画みたいな告白…どーせ誰かのイタズラだろ。
「あーそっすか。で、誰?」
「………」
「ドッキリ?やめてくんねーかな?」
「私、いつも駅で健さんの事ずっと見てました!健さんは気付いてくれませんでしたけど…」
え?マジ告白?
でも何で電話番号知ってるんだ?
健は少し心が踊った。
「良かったら会ってくれませんか?〇〇駅の踏み切りで待ってます。」
え…この前事故で女子高生が電車に轢かれた場所だよな…
「ずっと待ってます」
作者sun