短編2
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忙しさが救った末路

会社員のA子さんはマンションに住んでいます。

しかしある日A子さんは残業で帰りが遅くなってしまいました。 残業が終わったと思い時計を見るともう12時を過ぎていました。

早く帰らなきゃと思う一心で車を走らせマンションに帰ります。

駐車場に着いて、エレベーターに乗りました。

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A子さんの階は4階です。すると3階でエレベーターがとまりました。

こんな深夜に誰だろうと思っているとドアが開きました。すると1人のパーカーでフードを被った男性が乗ってきました。少し不気味で顔は見えませんが、何より気になったのはパーカーに赤い何かが付いていることです。

血?そう思っているうちに4階に着きました。

A子さんはドアのすぐそばに立ってドアが開くのを待っていました。エレベーターのドアが開いてA子さんが降りようとしたその時!

いきなり男がA子さんの腕を掴んでこう言ったのです。

「お前も殺してやる」

A子さんは必死で抵抗し男の腕を引き離し一目散に自分の自宅に入り鍵を閉め、二重ロックまでかけました。

A子さんは警察に通報しようとしましたが、残業で

溜まった疲労と睡魔でそんなことはどうでもよくなってしまいその日は寝てしまいました。

それから次の日の朝。

A子さんは寝坊をし、朝ドタバタしていました。

すると、ピーンポーン。

とインターホンが鳴り、こんな忙しい時に誰よ!という思いもありながら玄関の鍵を開けドアを開きました。

sound:27

警察です。いきなりですが昨日ここのマンションの

3階で殺人事件があったんですが、怪しいものや、犯人も見たりしていませんか?

絶対あいつだ!あの男だ!とA子さんは確信していました。しかしA子さんは絶対知っていると言ったら質問され会社に遅刻してしまうという思いが強くあり、

知りませんねー。

と言いました。

すると警察の方は、

「そうですか。ではくれぐれも鍵の戸締りなどはしっかりして下さい、いつまたあの犯人が襲ってくるかはわかりませんので。」

A子さんは「わかりました。十分気をつけます。」

といい警察が言った後急いで会社に向かいました。

そしてそれから3日ほどたった夜。

A子さんは自宅に着き、ソファーに座りビールの飲みながらテレビをつけました。

するとニュースがやっており、なんと自分の住んでいるマンションが写っているのです!

「あ!うちのマンションだ!あっ、そういえば殺人があったのかー。犯人捕まったのかなー。」

と何気ない独り言を言ったその直後A子さんは顔が青ざめました。

犯人は捕まったと言う報告と同時に犯人の写真が映りました。

その顔は、、、

あの警察官だったのです。

もしあの時正直に話していたら、、、

Concrete
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