短編2
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出会ってはいけないモノ

夜中、ふらっと外を歩いていた。

1月26日の夜23時頃。

まだまだ凍りつくような寒さの中、気分転換のつもりで散歩をしていたのです。

家の近所は、田舎で人も車もあまり通っていません。

外を歩いていたのですが、行きの道は何事もなく過ぎていきました。

そろそろ家に戻ろうかな っと思い、Uターンをして帰っている道で、外の空気が一段と寒くなったような気がしました。

その時は、元々の寒さと歩いていた時の疲れの影響も出ていたんだと思っていました。

それでも家に帰らないといけないので、気にせず帰り道を歩いていました。

すると、街灯が薄暗くなっているところに作業着を着たおじさんが立ったまま、こっちをジーッと見ていたのです。

何か僕のことが気になって見ているのかな??っと、

そう思ったのですが、そのおじさんにどこか違和感を感じました。

歩いておじさんに段々と近づいていくと、何かわからない違和感がますます大きくなっていきます。

そのおじさんは、こっちをジーッと見ているものですから、目が合うことを避けて、僕は目の端でおじさんを見ながらおじさんの前を通り過ぎることにしたのです。

それでもおじさんは、ジーッとこっちを見ているのです。

ついに、おじさんが一番近くなる場所になって、ようやく大きな違和感が何なのかに気づきました。

おじさんは、こんなに寒いのにも関わらず。作業着の上には何も羽織っておらず、さらには、白い息も一つも出ていなかったのです。

この世の人ではないのかもしれない!?!?!?

shake

そう思い、ゾッとしました。

それからは、出来る限り早足で、おじさんから逃げるようにして、帰っていきました。

あの作業着を着たおじさんは、何だったのでしょうか??

ジーッとこっちを見て何を伝えたかったのでしょうか??

それは未だにわかりません。。。

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ネタバレ注意
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不気味で怖いですね。 おじさんは何か訴えたかったのか、ただそこに立っていただけなのか...想像力が膨らみます。

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