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短編2
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深夜の訪問者

8月も終えて9月になったある日。

日中はまだ暑いが、夜は涼しいよりも冷たくなりかけた頃。

夜になっていつものように寝室で、一人寝支度をしていると、突然、

「コンコン コンコン」

と、玄関の扉を叩く音がした。

スマホの時計に目をやると深夜の1時を過ぎていた。

普通なら、誰かが訪ねてくる時間ではないだろう。

気のせいかな?空耳かな?

っと思い、特に気にすることなく、その日は、眠ってしまった。

翌日の夜、その日もいつものように寝支度をしていると、

「コンコン コンコン」

と、また昨日と同じように玄関の扉を叩く音がした。

時間を見ると深夜の1時を過ぎたあたりである。

本当に誰か来たのかな?と思ったが、玄関を叩いた後、何かを言っているわけでもなかったのでその日も眠ってしまった。

その翌日も、さらにその翌日も、

深夜の1時過ぎになると玄関を叩く音が、

「コンコン コンコン」

それからも、毎晩、毎晩、聞こえてきます。

一週間ぐらい続くとさすがに、気味が悪いと思ったので、誰が来ているのかを確認するため、玄関を叩く音がする時間に玄関の前で待つことにしました。

すると、

「コンコン コンコン」

shake

と、いつもの時間に玄関を叩く音が聞こえてきました。

そこで、ふと不可解なことに気づいたのです。

玄関の扉を叩く音はしているのですが、玄関の扉は叩かれておらず。しかも、扉を叩く音の大きさは寝室にいた時とまったく同じ音の大きさだったのです。

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