三人語り

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奈美子がうざい

もう小学校5年生だよ？いくら幼馴染だっていつもアタシにべったり、きもちわるい

もう彼氏がいる子だっているのに、奈美子にいつもつきまとわれてたら出おくれちゃうじゃん

アタシはクラスの人気者なのに

このあいだお母さんが応募した雑誌の子供読モにも選ばれたんだよ

じぶんのコトみたいによろこんでなにコイツ

そりゃあアタシのが可愛いし、友達も多いし

ーでも最近何かおかしいー

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夏休みが終わって僕は橋本奈美子から交換日記を申し込まれた

なんだろう、この気持ちは、嬉しい、でもそれだけじゃ無い

なんだろう、ドキドキする

このノート、他の男子に見られたらいじられそうだ(笑)

よりによってピンク色って(笑)

そんな天然さも可愛い、最近は奈美子ちゃんってよんでる、勿論、2人だけの時だけど

ー今日は奈美子ちゃんが店番の日だ、行かないとー

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優ちゃんがあの○○の読者もでるに選ばれたんだって！すごい！

優ちゃんはやっぱりすごいなぁ。。。

自慢のともだち！

。。。でも。。。

優ちゃんにひとつだけかくしごとしてるの。。。

わたし、ささきくんが。。。好き。。。

優ちゃんにはしられたくない、んんん、違うの

なんとなく。。。

だからナイショですごくすごくゆうきをだしてささきくんに交換にっきしてっていった！

さいしょはいやがってたけどすぐオッケーって！うれしい！

ー今日はわたしが店番の日だ、ささきくんがくる、。。！ー

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奈美子のやつ。。。

最近なんだかおかしい、前よりアタシにべったりじゃなくなったし

それより気になるのは

ー佐々木となんでおんなじノート持ってるの？ー

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しまったなぁ。。。

あのノート、ランドセル落としたときに誰かに見られてないといいんだけど。。。

特に帰りまで何事もなかったし大丈夫だろう

ー早く奈美子ちゃんにあいたいー

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優ちゃんにナイショなのはなんだか気がひけるけど。。。

ささきくんのこと言ったら優ちゃんもなかよくなっちゃうかもしれない。。。

こわいの、だって優ちゃんはかわいくてにんきもの

わたしより優ちゃんのがいいにきまってる。。。

ーごめんね！優ちゃん！ささきくんだけは。。。ー

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学校が終わっていつもみたいに奈美子と一緒に帰る

。。。普通に家に入っていった

出てくるようすもない

なあんだ、やっぱりつまんない子(笑)

shake

！佐々木！？なんで奈美子んちに！？

駄菓子屋だから？それとも。。。

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ちょっと早くきすぎたかな？

優子邪魔なんだよ、しかも家が隣とか

ま、いいか、優子がこの駄菓子屋に来ないのは奈美子ちゃんちだって知るまえから知ってる

ここは

ーこの場所は僕たちの秘密の場所ー

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「靴はちゃんと揃えなさいー！」

『はぁい！きょうもお母さんおやすみしてー！なみ店番するー！』

ささきくん、ささきくん。。。

ガラガラッ

「早かったかな。。。(笑）」

ーぜんぜん！うれしい！ー

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なんなの！？

なんで佐々木が。。。！

クラスでもアタシにぜんぜんなびかないし

遊ぼってさそってもことわるくせに！

ムカつく。。。これって。。。

これって。。。

こいつら付き合ってるみたいじゃん！

佐々木はアタシもねらってたのに！奈美子のくせに。。。！

ーユルセナイ。。。

アタシはムカつくきもちでひとり公園にきた

ここはー

まだ小さかったころ奈美子とよくいっしょに遊んだ公園

変なジジイにつきまとわれて遊ぶ場所を変えたんだっけー

「君はー」

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shake

！変態ジジイ！まだいたの？

。。。チッ。。。

「どうしたんだい？嫌な事でもあったのかい？」

変態のくせにうざい

変態。。。

そう、こいつはアタシたちこどもをいつもいやらしい目でみてた

薄着になる夏なんかとくに

何回奈美子にあのジジイの前で薄着になるなって言ったか

ああそうだ、コイツをつかって奈美子におしおきしてもらおう 、あはは

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『ねぇおじさん、ゆうといっしょにいた子、おぼえてる？』

「勿論覚えてるよ、のんびりした子だね、元気かな？」

『あのこー、さいきん元気なくてぇ。。。おじさん遊んであげてよ！

暑いしおじさんのうちにつれてってあげて！』

「い、いいのかい。。。？」

ー変態ジジイの目がギラギラしてる、そう、奈美子にオシオキしてやってー

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本当に奇跡的だ、この店に優子のやつが来ないなんて

奈美子ちゃんと優子が遊ぶのは決まって外だそうだ

奈美子ちゃんはのんびりしすぎてるから、心配性のお母さんが外で遊ぶ時は優子と一緒にって

そう聞いた

そののんびりなところが良いんだよね

ーずっと一緒にいられたらいいのに、なんてー

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ささきくん、なみといつもいっしょにいるのに優ちゃんの話とか全然しないんだ。。。

なんだかすこしうれしい。。。

いつも優ちゃんにひっついていたから

さいきんは優ちゃん、読者もでるもあるし、もう毎日は一緒にいられないかもっていってたし

ーでもささきくんといられる、ずっと一緒にいたいー

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shake

やだ！やだ！やだ！！！！！！

助けて！おとうさん！おかあさん！！！！

奈美子でもいいから助けてよ！！！！！

気持ちわるい！臭い！痛い！痛いよ！おまたが痛い！！！

ぐうおぇぇぇ。。。

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「本当に君は性格が悪い子だなあ(笑)友達を売ろうだなんて」

「おじさんね、別に君達をどうにかしようとは思ってなかったんだよ？それを君が親や近所に有る事無い事言い回って。。。大変だったんだよあの頃は」

「そんな悪い子にこそお仕置きをしないといけないなぁ(笑)痛かったかい？おじさんは気持ち良かったよ(笑)」

「ホンモノのお注射の時間だよ、少しお休み」

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夢。。。？

shake

ない！ない！ない！！！！！！！！！

わたしの！手がない！！！！

足が！！！！！！！！！！！！

読モなのに！これじゃ。。。！これじゃ！！！

あああああああああああー！！！！！

『/&#☆♪→¥$$2%#>○＊！！！！』

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＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

「お目覚めかな？じゃあまたお注射しようか？おじさんのお注射だけどね(笑)」

「君は口が悪いから塞がせて貰ったよ(笑)ギャグボールっていうんだ、穴があるから息は出来るよね？

じゃあ注射しようか(笑)」

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(いやああああああああああああああ！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！)

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優子が行方不明らしい

どうでも良いし、むしろこのままいなくなればいいのに

いつも奈美子ちゃんを良いように使って

ー僕はアイツが嫌いだからー

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優ちゃんがゆくえふめいになったって！

嘘でしょ！なんで！？

どうして！？

どうして優ちゃんなの！？

優ちゃんどこにいるの。。。！？

いなくなって3週間後、優ちゃんはみつかった

ーバラバラの姿でー

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優ちゃんのおそうしきの帰り道、小さな頃遊んでくれたおじさんとあった

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＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

「君は本当に優しくて良い子だね、おじさん欲しくなっちゃったんだ、ゴメンね、でも君は綺麗に仕上げたし、お世話もきちんとしてあげるからね」

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おじさんは笑っていった

わたしのよこには

わたしとおなじ、手足のない優ちゃんがいる

わけがわからない

優ちゃんは片目がないし、口がふさがれてるからおしゃべりできないし

ほんとうにわけがわからないの

あたまがぼーっとするの

ささきくんはどこ。。。？

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ー四年後ー

やっとみつけた奈美子は僕の初恋のまま逝ってしまった

許せないのは変態医師よりも優子だ

あのクソ女のせいで。。。

変態医師との生活でも奈美子の方が優遇されていたようだ

奈美子は少しのんびりというか、今考えれば遅れていたのかもしれない

でも僕はそんな奈美子が好きだった

変態医師は精神鑑定の資料と共に判決に控訴するらしい

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ごめん、先に謝っておく

父さん、母さん

ー僕はー

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おはり。