『ざっ』私は包丁をソイツの腹に突き刺す。
そこから少し捻って空気を入れてやる。そうすれば苦しいだろうから。
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『どしゃっ』私は突き落とした。屋上から、あの音だ。助かってはいないだろう。良かった良かった。
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『シュー』私はソイツの手足を予め縛り付け、ヘリウムを充填させた袋を被せ、気を失い酸素がなくなったことにより息絶えた事を確認した。
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『いい加減気付けよ』私は耳元で聞こえたその声にやっと気付いた。私が殺していたのは紛れもない『私』だった。
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『ご愁傷様です。』
作者アリー
誰だって自分を殺す時はあるでしょうから、生きる為に。なんと言うかほんの一部です。