短編2
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扉の向こうの声

一年前、現彼氏と付き合い始めた頃の夏休みの話。

地方に住んでる彼氏が長期の休みになると遊びに来て普段できないデートなどをした後に私のうちで夜ご飯を食べ、自分の予約したホテルに戻るという感じの事を繰り返していたある日の事。

いつものように私の家で夜ご飯を済ませ、夜10時くらいの都バスに乗ってホテルに戻らないといけないので寂しい気持ちをグッと堪えてバス停まで送り彼氏の乗ったバスを見送り、家に徒歩で帰り次の日も彼氏と遊びに行く約束をしていたので早々にお風呂などを済ませて自室のパソコンで動画を見ている時です。

急に私の自室を誰かがノックしました。

ドンドン

sound:14

ちょっと強めの本当にこのようなノックでした。

私は最初父親だと思い「はーい」っと答えました。

すると扉の向こうから

「ゆに、ごめん俺だけど部屋に忘れ物したから部屋を開けてくれ」

っと彼氏の声がするのです。

私はあれ?忘れ物なんていつも確認して出るあの子にしては珍しい事もあるものだなっとドアをに手を掛けながら思い回そうとしましたがやめました。

何故なら時刻を見ると夜中の1時でお金のない中無理して来てくれている彼氏がわざわざお金をかけて私の家に戻ってくるとは思わないし忘れ物をしたなら便利な時代になりLINEというものがあるので連絡をしてくるし、私の部屋は内鍵などはついていないのでいつものようにひょこっと顔をだして入ってくるはずだと思ったからです。

ドアノブから手を離し私は後ろに後退して怖かったので布団をかぶりました。

すると扉のあちら側から

sound:14

「何で開けてくれないんだ?ゆには意地悪だな。早く開けてくれよ」

っとずっと続けているのです。

それから数分そのような事が続くと次第に彼氏の声ではなくなり

sound:14

shake

「開けろ!」

sound:14

shake

「あけろ!あけろ!」

sound:14

shake

「アケロアケロアケロアケロアケロアケロアケロアケロ!」

と見知らぬ男の声に変わったのです。

私は怖くなって早く居なくなってくれと願いながら布団の中で震えていました。

すると少しして扉の前に居た者が

「糞!あともう少しだったのに!」

っと言って声も煩さもしん・・・っと静まりました。

翌日、何気なく彼氏に昨日忘れ物をしたかっと聞きましたが当然「するわけがない」っと言われてしまいました。

あの扉の前に来た者は一体何だったのか。

未だにわからないまま私はその経験をした部屋でこの話を書いています。

私はこの経験が本当に怖くて来た者ではない本当の彼氏にもビデオ通話の時に名前を私から呼ばれても返事をするなと言い聞かせています。

皆さんもどうかこのような似た話に直面した場合はむやみに返事をしないでください。

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菊さんコメントありがとうございますm(_ _)m
本当にあの時は怖かったです……声を真似て信用させたところでっと考えると今でも怖いなっと思います

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そもそも強めにドアをノックされること自体リアル怖い・・

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