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中編3
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律儀なひいおばあちゃん

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初めまして。初投稿となります。文章力がない為、怖くないと思います...

これは私の24歳の頃に起きた実体験です。

*☼*―――――*☼*―――――

先に記述をしておきますが、私は巫女家系に生まれたせいか霊感があります。

父方のひいおばあちゃんが大好きで

私は父が休みであれば必ずと言っていい程祖父母の家に行き、ひいおばあちゃんと色々な話しをしたり

ひいおじいちゃんが生きていた頃にプレゼントしてくれた宝物をよく見せてもらいました。

98歳になるひいおばあちゃんと一緒に敷地内の茶畑や神社、お堀、私の生まれた時にお祝いとして植えてくれた100本の桜を見て歩いたり(ド田舎なので敷地内は1日で見きれない場所でしたw)ひいおばあちゃんの漬けた梅を食べて日向ぼっこしたりと色々して貰いました。その頃はまだひいおばあちゃんも走ったり旅行に行く体力は残っていました(笑)改めて思うとすごいひいおばあちゃんです(笑)

103歳になった頃から病院に入院しはじめ

起きることが日に日になくなってしまい

5月の、半ば頃だったでしょうか...

突然目を覚まし、はる(私です)はどこだ!と

大きな声を出した様で急いで駆けつけました。

病院へ着くと

はるちゃん、大人になったね。もう自立しなくちゃいけないね。ひいおばあちゃんはひいおじいちゃんの所に呼ばれるかもしれないから最期にお小遣いを渡したかったんだよ。先立つものが必要だろう?

優しく語るひいおばあちゃんの言葉に涙しつつ頷くと

ポチ袋パンパンに入ったお小遣いでした。

要らないからもうちょっと長生きしてよ!やだよ!

そう言いましたが渡した途端またひいおばあちゃんは眠りについてしまったので帰りました。

それから4日後くらいでしょうか...22時頃家族揃って稲〇淳二さんのDVDを観ていると

バン!!!!!バン!!!!!バン!!!!!

ものすごい強さで玄関のドアを叩く人がいました。

私も突然の耳鳴りと頭痛が始まり母に支えて貰っていました。

バン!!!!!バン!!!!!

ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン...

ピピピピピピピピピンポーン...

父は野球のバットを持って玄関へ向かいました。

私は

ダメ!!!!!悪い人と違う!!!!!開けたらいけん!!!!!

伝え方がこれしかなかったんちゃ!!!!!!!!!!

と言ったそうですが記憶にありません。

インターホンとドアを激しく叩く音は5分ほどでおさまりました。

父も母も弟も

なんだったんやろね...と話していると今度は電話が鳴りました。当時の家電はナンバーディスプレイがあったのですが、非通知...

弟は恐怖に怯え、父は無視せぇ!と言いました。

2回ほどだったと思います。

3回目の電話に父の堪忍袋が切れたのか鳴った瞬間

いい加減にせぇちゃ!!!!!うるさいんじゃコラ!!!!!

と言うと相手は祖父でした。

深刻な顔で話を続ける父、見守る私達

電話を切った父に

どしたん?と訊ねると

(ひぃばぁちゃんな、10分前に亡くなった。

それでな、おいちゃんの家とひいばぁちゃんが仲良くしとった人の家にもインターホンとドア叩く人来たんやって。)

あれはひいおばあちゃんなりの最期の挨拶だったようです。もうちょっと怖くないやり方で挨拶して欲しかったよひいおばあちゃん...でもありがとう。

長文、乱筆乱文失礼致しました。

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