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中編4
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キャハハハ…

wallpaper:4062

これは、私が未だ若い、独身の頃に体験した話しです。

(フェイクなしの完全実話です。)

・・・

私の姉は離婚をし、実家のすぐ近くのアパートの一室を借り、当時2歳に満たない甥っ子と住んで居ました。

住んでいたと言っても実家が拠点で、偶にそのアパートに行ったりするくらいでした。

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古いアパートで、間取りはと言えば、玄関から部屋を正面に見て、玄関すぐ左側にキッチン、右側はトイレ。

玄関の真正面に、続けて6畳の和室が二つ。

手前の部屋は窓もなく、奥の部屋は、玄関から真っ直ぐ突き当たる一面が窓になっていました。

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なので、奥の部屋は雨降りの日でも明るく、手前の部屋の暗さを気にしてか、姉は両方の部屋の仕切りになっていた襖を取り外し、たまにアパートに帰って過ごす時も広々と使っていた様です。

と、言う物の…

私がそのアパートに行ったのは2回だけで、姉が引越した時の荷物運びと、もう1回は…

前置きが長くなってしまいましたが、これからお話しするのは、その2回目にアパートに行った時の話です。

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その次の日は、姉と甥っ子と姉の友人夫妻と、C県にある海水浴場に行く予定で、朝も早くに出発する為、私は姉のアパートに泊まりに行きました。

運転手は姉で、姉の友人夫妻は自分達の車で行く為、都内の環状線で待ち合わせをしていました。

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その晩は、次の日の海水浴が楽しみで、甥っ子が眠った後も姉と2人、並べて敷いたお布団の中に入ってからも、取り止めのない話しが尽きず、次の朝も早いと言う事も忘れて、いつまでも話しをしていました。

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そして、ふと時計を見ると、もう朝の4時近く。

姉は『ちょっと!もうこんな時間だ!2時間くらいしか眠れないじゃない!』と、慌てて肌掛け布団を体に掛けて寝る体制に。

『随分長く話ししてたんだね。運転、大丈夫?』と、聞くと『事故りたくないからもう寝る。話しかけないでね。』と、仰向けに目を瞑りながら私に言うので

『分かった。早く寝た方が良いよ。』と言うと、『もう早く寝ても2時間しか寝れないけどね(笑)おやすみー』と、言って間も無く姉の寝息が聞こえて来た。

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余りの寝付きの良さに驚きながらも、もう数時間したら海に着いて、思う存分泳ぎまくる気でいた私も、早く寝ないとと瞼を閉じて眠る準備をするのですが、いくら頑張っても眠りに付けない。

そうこうしているうちに時間は過ぎて行き、もう1時間も眠れない時間になっていました。

外は既に明るくなっていました。

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眠れないまま体の向きを変えようとした時、体が急に動かなくなりました。

『えっ?何これ?』と、体に力を入れても全く動けない。

そう…

金縛りです。

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久々の金縛りに、焦って解こうとするのですが、指一本すら動かす事が出来ず、左隣りに寝ている姉が気付いてくれる事を祈って居ましたが、スースーと寝息を立てて爆睡している姉が起きる気配はゼロ。

体が動かせる様になるまで、仕方ない…

待とう。

そう諦めた時…

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小さい手が、私の左手の中指の先を握って来ました。

『甥っ子が起きた?』

(良かったぁ…

甥っ子が起きれば姉も起きるかもしれない。)

けれどそう思い、安心したのも束の間…

その小さな手はニギニギと私の指を握りながら、左手の中指の先端から指の根元の方へと徐々に移動して来る。

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私はと言うと、金縛りで仰向け姿勢。目を瞑っている筈なのに、見えてしまったんです。

私の左隣りに寝ている姉と、その向こう側に寝ている甥っ子の、僅かなその隙間に…

俯せでうずくまる様に

真っ白な産着を着た赤ちゃんを…

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―――――――

キャッキャ…

キャハハハ…

キャーーーッハハハ…

――――――――――

赤ちゃんの声で、その白いモノは笑っていました。

その白いモノは、姉と甥っ子の間に蹲りながら、姉の寝ている枕の後ろをぐるんと回って、私の左手の中指を握っていたのです。

異様な腕の長さで…

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そして、その頭がゆっくりと、少しずつ上がって行きます。

(顔を見たらいけない!!)

金縛りにかかり、目を瞑っているのに何故かその姿が鮮明に見えるのです。

―――――――

キャハハハ…

―――――――

そして、フッと意識が途絶えました。

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「夢?現実?」

目が覚めた私は、起こった出来事を頭の中で反芻していたのですが…。

起き上がろうとしても、未だ身体が動かない事に気付きました。

頭の中はパニック。

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すると、甥っ子が寝ている奥の半間分の襖が静かに開くと、そこから何かが勢いよく飛び出して来ました。

そして…

―――――――

キャハハハハー

―――――――

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狂ったような笑い声をあげて飛び回る顔だけの赤ちゃん。

私と姉と甥っ子の上を、グルグルと円を描く様に飛び回っていました。

それを見た私は、あまりの恐怖に気絶してしまったのか…

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次に目を覚ました時に確認すると、最後に時計を見てから、僅か10分ほどしか経っていない。

それからは、もう眠れませんでした。

姉が起きてから、その話をしましたが、そんなものは見たことがないと。

変な事を言うなと怒っていましたが…

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そのアパートに行ったのは、2回だけと初めに話したのは…。

大きな広い窓がある為とても明るい部屋だったのですが、何故か私には暗く感じ、居心地が悪いと言いますか、口では説明出来ない“嫌な感じ”がしたからなのです。

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そんな自己防衛の“第六感”。

皆様も大切にしてください。

でも

あれは、一対なんだったのでしょうね…。

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@はと さん

この度もお読み下さり、怖い&コメントを有難うございます(*◉v◉*)♡

ご主人の居ない夜…
だ、だ、だ、大丈夫でしたかっΣ(◉Д◉lll)!?

何だかねぇ…
私の強烈な怖い体験って、深夜と言うよりも、外が薄ぼんやりと明るくなった頃が多いんですよ(;▽;)

心霊猛者のNくんに言わせると、深夜だろうが真昼間だろうと、視える時は視えるし、嫌な事をする奴はする!!との事ですが…。
視たくないし、嫌な事をされたくもないです(ノДT`)

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@mami-2 ちゃん

この度もお読み下さり、怖い&コメントを有難うございます(*◉v◉*)♡

そうなのよね(+_+ll)
見ず知らずの赤ちゃんでも、あの声を聞くと、ついつい…アヤしちゃったりしちゃうくらい、可愛い声なのに…

一回だけだったから未だ良いけど、もし、あんな声を毎晩聞き続けたら、子供なんて産めなかったかも(T▽T)ww

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@むぅ さま

この度もお読み下さり、怖い&コメントを有難うございます(*◉v◉*)♡

そうなんです(^^;)
盛ることも端折ることなく、そのままの実体験なんです(^^;)

姉は零感のお陰で、何も視ていないし、何も怖い目に遭っていませんでしたので、私が結婚して実家を出た少し後まで、そこを借りていました。
尤も、ほぼ実家暮らしでしたけどww

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@りこ-2 ちゃん

この度もお読み下さり、怖い&コメントを有難うございます(*◉v◉*)♡
姉は零感っていうやつで、全く視えない&感じない人です(⁀∀⁀;)ww
なので、あのような部屋を選ぶことも住むことも出来たのではないかと…。

せらちさんのコメ返でもお話しましたが、私は霊能力者ではありませんし、ズブの素人ですから何も分からないのですが…。
あの赤ちゃんの顔が飛び出してきた押入れが、全ての元凶な気がしてならないんですよね…(_ _;)

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@。❀せらち❀。 さま

この度もお読み下さり、怖い&コメントを有難うございます(*◉v◉*)♡
姉は自他共に認める零感ですww
姉のところの次男だけは、少し感じる事が出来るようですが(^^;)
私の母と私の長男は、不思議な?怖い?体験をしているようですね。

私がとにかく怖かったのは…
あの甲高い声で笑いながら、私の指を握った腕が、あり得ない形で異常に長かった事で…。

何となくですが、あの奥にあった押入れが元凶なんじゃないかって、初めて姉のアパートに行った時に感じました(_ _;)
まるでそこだけブレタ写真の様に歪んで見えたんですよね…。

今、建て替えられたマンションに住んでいる人には何もないのか?
気になります( ̄_ ̄ll)

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@アリー さま

この度もお読み下さり、怖い&コメントを有難うございます(*◉v◉*)♡
弟さん、妹さん、低い笑い声だったんですね(*≧▽≦*)ww
そんな低い声で…と、あの日を思い返してみました。

ですが…
やっぱり、あの状況下では怖かったと思いますぅぅぅ(TДT)ww

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@セレーノ さま

怖がりなはるちゃんに、またまた読ませちゃいました(≧艸≦*)ww
そうなのよぅ(;∀;)
赤ちゃんの笑い声って、聞いてるだけでホワ~ンと優しい気持ちになれるし、愛しい気持ちが溢れて来るんだけど。
でも、あの時は、ちっともそんな気持ちになれませんでした(ノ^T)
本当に怖かったのよぅ:。:(ノДq)。・

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