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中編3
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深夜のお散歩。

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私の日課は深夜のお散歩です。今回も怖い話ではないのですが悪しからず...

勿論(ライターと一体型の)懐中電灯を持ち、人から連絡が来るのは煩わしいと思ってしまう性格なのでスマホは家に置きっぱなし...にしたい所なのですが、おじじ(彼氏)が心配するので起きているであろう時間にはたまに持って行きます。

今日は何が現れるかしら?なんて少し不謹慎な事を考えて歩いています。

一昨日の事でしたでしょうか。以前「止まらない食欲」に登場した脚がモソリ...と動くと一定の間隔を保って私の背後を付いて(憑いて?)きます。一瞬またやられてしまうのか?と嫌な気分になりましたが気落ちしては取り憑かれてしまいそうなので深夜のお散歩のお供だと思えば良い。そう思ってお散歩を続ける事にしました。私が止まれば脚も止まる。その不思議なお供を連れていつものコースを歩きました。

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私の家は高速道路の近くにあります。人気もなく、高速道路では事故も多く、変質者や強盗が多い土地のせいか女性の独り歩きには向かない...歩いてはいけないと思いますがキックボクシングを護身程度に習っていた為、不審者と鉢合わせしよう物なら返り討ちにしてくれる!くらいに思ってお散歩を楽しんでいます。

お供のせいなのか足のないタヌキや脚を引き摺るボロボロの服を着たお爺さん、同じ所を延々と回る謎の動物霊?に遭遇しました。

途中喉が乾いたのでコンビニに入りますとお供は外で立っていました。食べ物がたくさんあるのに...。幸い他のお客さんは居ないので取り憑いて悪事を働く事はないだろうと思いながらも急いで飲み物を買い、また歩き始めました。

少し離れた場所にある田畑を差し掛かった頃でした。何十年そこで畑作を行っている人々に癒しや花弁の雨を降らせ、美しいと魅了させたか想像もつかぬ程の桜の大木の上からいつもは視線を感じていたのですが、今日はその主の視線を感じる事はありませんでした。

ですが白に紫や薄桃色の模様の入った浴衣の腰から下がハッキリ視えました。これもお供が居るお陰なのでしょうか?この前はこの野郎...と思っていた存在に少し感謝の気持ちを伝えたいと思いました。美しいモノや普段視えなかった怪異達を視る事が出来たから、桜の上に何が居たのかやっと分かったからです。こんな散歩も悪くないな、と思いましたが、そろそろ3時になってしまうから帰らなければと帰りも同じコースを歩いて居る時でした。

お供が家の近所にある木々を多く植えているお宅の前で立ち止まりました。そうするとそのお宅の敷地内に生えている枇杷の木の下へと歩いて行ってしまいます。私は人様の家の敷地内なので入れませんのでじっと見ている事しか出来ませんでしたが枇杷の木に辿り着くと気に入った様でこちらへ戻ってくる訳でもなく、戻る気も無いようで座り込んでしまいました。

「気に入ったの?じゃあここでお別れだねぇ。」

誰かが見ていたら独り言を話している変な女性だと思って避けられてしまうとは思いますが誰1人として周りには人が居ませんでしたので脚に向かって

「今日は良いものが見れたよ。さようなら。」

と告げると私も家に向かって歩き始めました。

新しい居場所を求めて着いてきたのでしょう。転居先の枇杷の木が不作にならない様に願って眠りにつきました。

そして先日枇杷の木を見に行って見ると脚はそこに立っていました。夢の様な不思議な日ではありましたが夢ではなかったのだ、と脚の居場所が物語っていました。

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初めまして!

マコさんと言います。

1話から全部見させて頂きました。
とても興味深い話ばかりですね‼️

今は少なくなりましたが、私と私の家族も奇妙な体験をしていた時期が有りました。
作られた話では無いことがわかりますね。

お暇が有りましたら私の話でもみて下さいな!!!

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