私は人が苦手です。
人とは違う瞳をしているから…
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私の親戚の家を出て1人暮らしになってから一年位たった頃の話です。
心を許せる保護者に出会い、私の心の傷にもカサブタができた頃に起こった小さな事件…
可愛い神様と大切な人形のお話です。
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この頃の所在地は月3万円、ユニットバスの1DK…
お金も無いので家具も最低限、インテリアといえば私の親友にもらった人形、ある異酒屋のお客様から守り神のお墨付きをもらった人形が机の上にちょこんと座っています。
そんなある日、引っ越してきたばかりの私の家にお客様が来ました…来られました。
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「にゃ~」
開けていた
窓から一匹の子猫…
キョロキョロと周りを見渡し…
私に向かって「にゃ~にゃ~」
私の朝食の前で一言…「にゃ~」
ちなみに、朝食は味噌汁のぶっかけごはん…
通称「ねこまんま」です。
思わず小皿によそって子猫の目の前へ
ガツガツと食べる子猫…
一通り食べ終わると私の大切な人形の前に飛び降りる子猫ちゃん。
いたずらされる!
私が思わず静止させる為、声をあげようとした時…
「にゃ?にゃ~」
人形に向かって話かけている子猫…
「癒し~癒しがふってきてる~♪」
あまりの子猫の可愛いさに…
うっとり私は思わず呟いた。
その時です。
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「フギャー」
突然に子猫が壁のシミに向かって飛び掛かり、鋭い爪で引っ掻きます…
シミがウゾウゾと逃げるような動きを見せた時に
shake
ドン!
人形から圧倒的な波動が…
シミは一回大きくビクンと震えてから消えていきました。
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全てが終わったのか子猫は「にゃ~」と人形に一声…
腰を抜かしていた私の目前に寄ってきた子猫…
私の鼻頭に前足のにくきゅうをおき「にゃ!」と鳴くと窓から去っていきました。
去り際に見たお尻には大きく立派な尻尾とは別に小さな尻尾が3本…
「神様?猫の神様?」
畏怖と感謝の気持ちを同時に抱きながら、史華さん人形を抱き寄せ呟くのでした。
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これは、無知な私が東京で利便性と家賃のみを考え選んだ賃貸アパート。
駅から徒歩5分…近くにコンビニが2件あり、新宿までも電車一本。
なのに、家賃三万円…
という、今なら絶対に警戒して住まないアパートに住んだ時のお話です。
作者まー-3
さらちさん!ざわわさん!
すいません…
勝手に…お許しも得ずに使いました。
猫神様!
二人の作品を読んだ時に思い付いてしまったんです。
笑って許してあげてください。
申し訳ありませんでしたー