このサイトに、「人を操るパワーストーン」という話を投稿した後の話。
個人が特定されないよう、偽名等を使い、
しばらく会ってもいない人たちとのことを書いたもので、
それは過去の話、でした。
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しかし、そもそも生霊とか、そういうものには
会っていなくても、物理的な距離も、あまり関係はないようです。
きっと、私がC子の話を投稿したのに、気付いたのかも知れません…。
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その話を投稿した日の夜、私は眠りにつくため、ベットに入りました。
投稿した話にも書きましたが、パワーストーンを神社でしかるべき処分をしてもらうように手配してから、
夜は、よく眠れるようになっていました。
しかし、その日の夜もまた、寝付けない夜に逆戻りです。
静かになってくれていたはずの隣の騒音、右わき腹で蛇がのたうっているかのような感覚…。
何度も何度も寝返りを打ちつつ、
それでもまあ、この感覚には慣れてもいるので、
何とか眠りについたのですが…。
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明け方、夢を見ました。
それは、C子が真っ暗闇でしくしくと泣いています。
そして、C子の母と思われる女性が、C子の横で、激怒しています。
「うちの子をこんな風にしやがって!S!そして、わかってるぞ!」
ここまで言うと、C子の母は、ぐるりと顔をこちらに向けると、
「○・○・○・○・○!(○は、私の名前で、一字一字、区切って呼ばれました)
わかってるぞ~!!!」
鬼のような形相です。
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ここで、私はハッとして目が覚めました。
夏の夜のことなのもあるのでしょうが、汗びっしょりです。
石は、8月中に処分してくれるとのことだったので、
8月中はまだ…
私の手元を離れているとはいえ、
油断はできないのかもしれない…。
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私は、お札を購入した所に問い合わせて、更に強いお札を購入しました。
それは、自分にかかる厄を身代わりの人型に写し取り、川か海に流すものでした。
購入してすぐに、私はその人型を持って、近くの海に流しに行きました。
その人型は、流した後、絶対に後ろを振り返ってはいけないといわれていました。
「そんなの、簡単。」
そう思っていた私でした。
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そして、その海に人型を投げ入れた私は、家に帰ろうと、海に背を向けて
足早に歩き出しました。
その時、ふと
「今、人型を投げた時、波にうまくさらわれなかったような気がする…。
そう、そうだ!砂浜に打ち上げられているかも…!」
そう思った瞬間、いてもたってもいられなくなり、振り返ろうとしてピタリと足を止めました。
次の瞬間、ハッと我に返り、振り返ってはいけないんだったと気付くと、
その場を逃げるように、走るようにその場を立ち去りました。
あんなに、簡単なことだと思っていたのに、
ただ振り返ってはいけないというだけのことなのに…。
「危なかった…。」
私は、自分がまだ、やっぱり呪われているのだと、自覚しました。
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私の方をより強く呪っていたようですが、C子の母は私の名前を呼ぶ前に、
Sの名前を呼んでいた…。
Sは、C子と一緒の会社にいたとき、A子が私を嫌う原因となった、
A子と仲の良かった子でした。
ひょとしたら、C子は、Sのことが好きだったのかも知れない、
そして、恋愛にはつきものですが、好きになったがゆえに
C子を苦しめることが起こったのかもしれません。
それを、C子の母が逆恨みをしている…。
そんな風に感じました。
そして、投稿した話には書きませんでしたが…。
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何となく感じていました。
C子ではなく、C子の母が私を呪っているのではないか、と…。
とてもC子には、そんな強い力があるようには思えなかったのです。
それが、私が呪われているというのは、勘違いかも知れないと、
思い惑った原因でした。
そして強いC子の母は、きっとC子を子供の頃から精神的に支配していたのでしょう。
だからこそ、C子はあんなに自分に自信がなかったのかも知れません。
だれかを憎んだり、嫉妬したりすることしか、出来なくなってしまったのかも知れません。
今となっては、C子が母からも、自身のコンプレックスからも自由になることを祈るばかりです。
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あれ以来、また眠れる日々が訪れました。
あぁ、まだ8月は…数日残ってましたね…。
作者Alohawaii