私が全てを捧げた女性がいる…
その女性は、私の愛に答えるように彼女も私を愛してくれる。
私は、彼女の寝顔を見詰めてから食事の準備をする。
早朝の準備を終わらせると、彼女が起きないように静かに家をでて仕事へ行く。
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電車通勤の私は満員電車でも彼女を寝顔を思い出すと幸せの気持ちで出勤できる…
他の奴らがお気の毒でしょうがない。
出勤後は仕事に集中!この苦しみも彼女との生活の為なら辛くはない…
昼休み…上司の許可をもらい家に連絡をいれる。
いつも通りの明るい彼女の声…
心が癒されていくのが解る。
上司に嫉妬されてるのか視線が冷ややかだ…
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終業時間が過ぎ、今日も二時間の残業…
アルバイトでも雇って貰えると彼女との時間が増えるから嬉しいんだが…
まあ、給料は貰えるんだからしょうがないか…。
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帰宅はいつも通り日付が変わってしまった…
自宅の電気が消えてる…彼女は寝てしまってるらしい。
彼女と話せないのは寂しいが…
まあ、寝顔を見れるから幸せだ。
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翌日の朝…
今日は日曜日。
体調が悪いのか、彼女は起きてこない…
硝子のような綺麗な瞳が印象的な女性。
ここ何ヵ月か彼女の声を聞いてない…
まあ、顔色はいつもと変わりないし問題はないだろう…
連日の激務で身体も疲れているので私も休む事にする。
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昨日は辛い夢を見た。
彼女とのデートをする夢だ…
もちろん、デート事態は幸せだ…
しかし、最後に彼女が交通事故で亡くなる夢…
まったく…
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…
…
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悪夢だ!
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今日もいつも通り出勤だ。
彼女もいつも通り…
勤め先へ入ると受付で挨拶と出勤の手続きをして、暫く待たされた後に上司に出勤の報告をする。
この手続きに疑問を感じるが業務だと言われたからにはしょうがないと納得している。
殺風景な小部屋でいつも通りの作業…
ちょうど正午になると白衣を着た上司と秘書の女性に業務報告…
秘書の女性は私と上司の会話を逐一メモしている。
彼女ほどではないが秘書の方も綺麗な顔立ち…もうちょっとスーツなど着たほうが秘書らしく見えるのに…
今日は17時…定時で帰宅する。
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帰宅すると母親が来ていた。
彼女の着替えをしてくれてる最中らしい…
3日おきに来てくれているが、彼女が動けなくなってから随分たっているので申し訳ないとも思うが、
彼女が私に着替えをされるのを恥ずかしがっていると母親から聞いたいるのでしょうがない…
女性の嫌がる事はしない!
これが私の信条なのだ…
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今日も夢を見た…
前回の夢の続きのような悪夢…
亡くなった彼女が荼毘にふされる夢…
今も彼女は生きている…
なぜ、こんな悪夢を見るのか…
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いつもと同じ生活が始まる。
彼女の寝顔を見られる幸せ…
だけど、彼女のしゃべってる姿を最後に見たのは何時だったか…?
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会社で健康診断があった…
全身を機械で調べてもらう…
この頃の健康診断は凄いと感心してしまった。
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ある日の午後…
彼女にそっくりな人形の紹介パネルがテレビにでていた。
有名な人形作家の作品らしい…
昔に亡くなった父親にそっくりな人の写真が映り
この方の遺作と紹介されていた…
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今日も夢をみる…
辛く悲しく夢…
彼女を亡くした私が人形を愛する夢…
私が愛したのは彼女の全てであって外見やみてくれでは無いのに…
なぜ、こんな夢を見るのだろうか?
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今日も1日が始まる…
彼女の声を直に聞いたのはいつだっただろうか?
起きてる姿を見たのはいつだっただろうか?
食事をしたのは…
…
…
…
…
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私は彼女と暮らせるだけで幸せなのだ…
作者まー-3
最愛の人を亡くして精神が崩壊しかけてる男の話です。
彼が生きているのは家族のお陰です。
解りづらい内容ですが我慢して呼んでもらえれば…