中編3
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影天狗

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初めまして。

初投稿させていただきます正子と申します。

今回のお話は、実際に私が見た夢のお話です。

今まで私は同じ夢を2度見たことは無かったので、不思議に思い投稿させていただきました。

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〇1度目の夢〇

今は結婚して引越ししたのだが、なぜか私は引越し前の家の私の部屋にいた。

その家は一軒家の実家なのだが、今は家族とは縁を切っている。

間取りは5LDKで2階建てとなっており

1階:2LDK

2階:3部屋

となっている。

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私の部屋は2階にある3部屋の内の中央、6畳ほどの殺風景な部屋で、寝るときは布団で寝ていた。

窓が1箇所あり、部屋の入口のドアには上部に曇りガラスがあるタイプのドアがあった。

実際に見た夢は、布団で寝ていたシーンから始まった。

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正確に言うと、私は寝ていなかった。

布団にくるまって天井を見上げていた。

あの時はたぶんボーッとしてるような感じだったと思う。

突然なにか嫌な気配がしたのか、私は上体を起こした。

すると

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いた。

嫌な気配は的中した。

入口のドア上部の曇りガラスにおよそ人の形をしていない何かの影が見えた。

その影はなにかをブツブツとささやき、ドアノブをガチャガチャと回したり、ドアをコンコンと執拗にノックしている。

私の部屋のドアには鍵など付いていないのにだ。

私は怖くなり、布団に潜りこみ震えていた。

どれくらいそうしていたかは分からないが、それ以上の進展は無く意識は現実へと引き戻された。

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〇2度目の夢〇

私はまた布団にくるまっていた。

しかし、1度目とは違う点があった。

私の隣には、6歳の実娘がおり一緒に天井を見上げていた。

すると、1度目と同じ嫌な気配がした。

私は娘と一緒に布団に潜ると、娘を守るように覆いかぶさるような体勢になった。

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案の定、影は来たようだ。

また同じようにドアノブをガチャガチャと、ドアをコンコンと執拗にノックしている。

この時、なぜか私にはその影は音に反応すると分かっていた。

私は娘の口を手で塞ぎ、音が外部に漏れないようにした。

その時

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ピリリリリリリ

ピリリリリリリ

いきなり右隣の部屋から携帯の着信音が鳴り響いた。

すると、ドアの音が止み気配が少し遠ざかったのを感じた。

私は曇りガラスを確認するために布団から顔を出し、上体を起こした。

影はいなかった。

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そのまま少しの間曇りガラスを凝視していたが、不意に携帯の着信音が止んだ。

それと同時にまた、あの嫌な気配が戻ってくるのを感じた。

私は何だか腹が立ち、来るなら来いと布団の上に立ってその存在を待っていた。

やはり影は現れた。

そして、影は私の思惑を見抜いたのかドアノブを回し室内に侵入してきた。

その姿は

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顔や体の所々が歪んでいる男友達だった。

唯一はっきりとしているのは鼻が真っ赤に染まっていることだった。

その男友達は

「〇〇(私の名前)いづまでねでんだよおおぅぅ」

「〇〇ばやぐめじぐいにいごうぜええぉぉ」

と、狂ったように大声で叫びながら私に近づいてきていた。

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私は恐怖のあまり、声にならない叫び声をあげながら化け物の横をすり抜け、階段をジャンプして飛び降り、1階の居間へと向かった。

1階にはなぜか誰もいなく、居間と繋がっている部屋のガラス戸が全開になっていた。

その部屋には仏壇があり、部屋の電気は付いていた。

仏壇のロウソクはなぜか火を揺らめかせていた。

私は仏壇の部屋へ入り、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏と一生懸命唱えていた。

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そうこうしている内に化け物が近づいて来ているのが分かった。

居間へと入ってきたようだ。

化け物は1歩、また1歩とこちらへと近づいてくる。

私は泣きそうになりながら化け物の方を向き、念仏を唱えていた。

それでも化け物は歩みを止めず近づいてくる。

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もうダメだ、そう思っていた。

ついに化け物は仏壇のある部屋に足を踏み入れた。

その瞬間

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私はまた現実へと引き戻された。

妻が私のことを起こしてくれたようだ。

どうやら私はうーうーうーうー唸っていたらしく、なんだかキモイから起こしたとのことだった。

私は仏壇に救われたのか妻に救われたのか…。

なんにせよ、1度目の夢から比べると2度目の夢は進展があったので、3度目の夢を見てしまった場合私はどうなってしまうのか不安です。

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@むぅ
初めまして!
名前はアレですが男性です(´•ω•ˋ)
作品読んでいただいてありがとうございます!
同じ夢を見たことは無かったのでびっくりしまして…。
ああいうリアルな夢は怖いですよ(><)

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