wallpaper:928
こんばんは。
正子と申します。
今回は実際に我が家で起こった出来事について投稿したいと思います。
nextpage
separator
wallpaper:23
私達夫婦は、4階建てのマンションの3階にある1室に住んでいます。
間取りは2LDKで、今回の恐怖体験はお風呂場で発生しました。
nextpage
separator
時間は午前10時00分。
妻が私(夫)にこう言いました。
妻「ちょっとお風呂に入ろうかな」
夫婦間では私がお風呂掃除を自然に毎回するようになっていたので、その日もお風呂掃除をしました。
nextpage
wallpaper:203
浴槽をしっかりと洗い、お湯を入れて待つこと数分。
浴槽を見に行くと充分な量のお湯が溜まっていたので、準備OKを妻に伝えました。
nextpage
妻「ありがとう、じゃあいつものかけとくね」
このマンションは、お湯を出す等してボイラーを継続的に30分ほど使用していた場合、セキュリティロックがかかり、ボイラーが作動を停止してしまうタイプを採用しています(30分以内に温度調節ボタンを高低関係無く1℃でも変更すれば累積時間がリセットされます)
nextpage
wallpaper:4876
作動を停止した場合、室内でロックを解除出来る訳ではなく、部屋を出てマンションの共同スペースの一角にあるドアを開いて、セキュリティロック解除のためのボタンを押さなければならないのです。
しかし、それでは少々手間がかかる為、妻や私が入浴している最中は携帯にて20分間のタイマーをかける事にしているのです。
nextpage
wallpaper:203
いつものように妻が20分間のタイマーをかけた携帯を脱衣所に置き、入浴を開始しました。
私はその間テレビゲームをプレイしており、タイマーのアラームが鳴ったらドアをノック。
トントン
私「温度調節するよー」
妻「はーい」
nextpage
本当にいつも通りの風景そのものでした。
あんな事が起きるまでは。
nextpage
separator
wallpaper:23
妻「あがったよー」
私「おかえりー」
いつも通りの会話を交わし、妻は髪をバスタオルで拭きながら私の隣の椅子に座りました。
妻はいつもの様子で私にこう言いました。
nextpage
妻「〇〇(夫)さっきお風呂場の扉に張り付いてたでしょ?話しかけても何にも言わなかったけど、驚かせようとしてたんでしょー?」
私「え…?」
妻の言っている事が理解出来ませんでした。
私はいつものようにテレビゲームをしながらタイマーのアラームが鳴ったら妻に声をかけ、温度調節ボタンを押してから携帯のタイマーの繰り返しボタンを押して居間に戻るという繰り返しをしていただけでしたので。
nextpage
私「曇りガラスの扉だから、影がそう見えただけなんじゃない?俺が温度調節しに行った時でしょ?」
妻「ううん。その時じゃない」
訳が分かりませんでした。
つまり妻はこう言っているわけです。
nextpage
私が居間にいてテレビゲームをしている最中に、お風呂場に張り付いていたナニモノかがいたと。
私「何それ…どういうこと」
私は全身に鳥肌が立ち、本気で悩み始めていました。
その時でした。
nextpage
妻「あはははははは」
妻が笑い始めました。
私「え?なに?」
妻「冗談だよー」
私「えー」
nextpage
妻が言うには、元のアパートに住んでいた時、私が冗談で「生首が後ろに浮かんでるよ」と言って怖がらせたのを覚えており、その仕返しに仕組んだこととの事でした。
私「やられたわ!まったく…風呂はいってくる」
妻「行ってらっしゃーい」
wallpaper:203
妻と同じように携帯のタイマーをかけ、お風呂場の中へ。
浴槽に浸かり、暖まっていた時でした。
nextpage
ふと視線を曇りガラスの扉の方へ向けると
先程妻が話していた張り付いているような影が浮かんでいました。
私「(びっくりした…△△(妻)のイタズラだな)」
私は浴槽から上がり、曇りガラスの扉の前へ立つと、勢いよく開け放ちました。
そこに
nextpage
妻はいませんでした。
次いで妻の声
妻「どしたのー?」
妻は確かに
居間にいました…。
作者正子
こんばんは。
久しぶりにレアな体験をしたので2作品目になりますが投稿してみました。
よろしければ1作品目の実話「影天狗」もよろしくお願い致します。