【重要なお知らせ】「怖話」サービス終了のご案内

長編9
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「眼」最終章下

携帯販売のバイトが終わり、弁当屋をこなし、次の仕事であるコンビニバイトへ向かう。

夜23時。

凍てつく寒さの中、終電で駅前のコンビニへ入る。

「お疲れ様です!」

挨拶も早々に、タイムカードを打刻し業務を開始する。

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手始めにバックヤードを通り抜け、ドリンクが陳列されている冷蔵用ショーケースの裏手に回る。

客足も時間的に最後のピークが終わった頃で、ドリンク類もショーケース内の半分程になっていた。

ダンボールを開け、中のジュースを取り出し補充を行なっていく。

途中で、

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(あれ?)

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500mlのジュースが一本だけ、酒類の列の先頭に並んでいた。

ショーケースの表側に回るのは作業効率が悪い。

ジュースの後ろには缶ビールが列をなしているので、その列の缶ビールをすべて取り出し並べ直さなければならない。

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肩を落としため息をつきながら、一本ずつ缶ビールを取り出していく。

列の先頭にあったジュースまでたどり着き、取り出そうと手を伸ばす。

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思わず動きが止まった。

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表側から、冷蔵ショーケースの正に今取り出そうとしているジュースを、中腰になって凝視している人がいた。

黄色いダウンジャケットにデニム、髪はショートカットの女性だった。

僕は一瞬怯んだが、そんな自分を少し笑った。

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ショーケースの裏側は、表からだと意外に見えない。

ましてやガラス戸が閉まっていれば、店内のライトが反射して余計裏側の暗い空間が見えないはずだ。

少し驚いた自分を恥じつつ、酒類の列に並んでいるジュースに釘付けになっている客に興味を惹かれた。

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(どんな顔してるんだろ?)

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好奇心から、隣の列のドリンク補充をしながら、表側にいる女と同じ中腰になり顔を除く。

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目が合った。

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その瞬間、背筋が凍りついた。

女の視線はジュースにではなく、裏手で作業する僕の事に向いていた。

顔を見たのは一瞬だった。

魚の様な、目を見開き半開きの口。

肌は真っ白だった。

青筋が首から顎、こめかみに立っていた。

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(うっわ、、なんだよ、。)

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努めて自然に、別のドリンクの列に移動する。

女は僕の動きに合わせて移動してくる。

気にしないように作業しているが、ショーケースのガラスにトカゲの様にベッタリと張り付き顔を覗かれるのは、耐え切れなかった。

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作業の手を止め、いい加減マナーのないその客に注意をすべく、店内に向かう。

バックヤードを通り抜ける祭、壁に取り付けてある監視カメラのモニターを何気なく見る。

6台のモニターには店内が映し出されている。

ドリンクのショーケースと菓子パンコーナーの通路が映っている。

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女はいなかった。

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店内に入ると、客は雑誌コーナーで立ち読みをしている男性2人組だけだった。

レジにいた遅番の同僚の男に、女の事を聞くが知らないと言う。

同僚はニタニタと笑い、

「ここ出るからなーwww

先月の昼番の女の子の話、まだ引きずってるでしょ?」

試す様に聞いてくる。

あの話は思い出したくもない。

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僕「別にーさっきの女の客だって、可愛かったから偶然の恋の始まりを期待しただけだよ。」

同僚「バイトに明け暮れていると、恋の妄想が始まっちゃうんだなー笑」

僕「ほっとけwww」

なんとかやり過ごせた。

あの女は、申し訳ないが僕のタイプでも、恋をする様な顔でも無かった。

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白い肌と青筋。

プールで見たものと同じだった。

(なんで今更、、?)

気を取り直し、別の作業を行い時間が過ぎて行く。

「お疲れ様ですー!」

午前1時、同僚が仕事を終了し上がる。

「おー、お疲れー!」

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少し心細い気もしたが、パンの納品もやって来たので、検品に追われる事になった。

続けて雑誌の納品と検品作業を行う。

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「ゴッ、、ゴッ、ゴッ」

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業務に集中していると、聴き覚えのある音がする。

外壁に頭突きをする赤い女、、

自分の記憶が呼び起こす限りの現象を、眼や耳が混濁の最中、反応しているのだと思った。

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要するに錯覚、幻聴。

そう自分に言い聞かせ、職務に徹する。

深夜2時半。

客足も途絶え、店内には僕以外誰もいない。

バックヤードに引っ込み、廃棄処分の雑誌を眺める。

ウトウトと微睡む。

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ティロリロリロリロ、、

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客の入店を知らせるアラーム。

ビクッと身体を強張らせ、目の前のモニターを確認する。

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母親と男の子。

母親は茶髪のセミロングで上下グレーのスウェット、男の子は白シャツにサスペンダーの黒い半ズボンだった。

レジ前を通り過ぎ、ゆっくりと歩き店内奥の惣菜コーナーで立ち止まる。

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(こんな時間なのに、、子供が可哀想だろ。)

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少し腹立たしい気持ちでモニターを睨む。

親子は異様な雰囲気で、2人とも下を向きユラユラと振り子の様に立ち、惣菜を見つめていた。

よく見ると母親の方は、いつもこの時間帯に来る常連さんだった。

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(子供がいたんだ?、、)

常連の女性は、確かにいつも伏し目がちで顔色が悪く、人との関わりから離れた場所にいる様な雰囲気だった。

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女性が力無く弁当を手にし、レジに向かう様子がモニター越しに映った。

僕はレジに向かい、

「いらっしゃいませ。」

と商品のバーコードをスキャンし、会計を行いながら女性の横を見るが、

男の子がいない。

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おかしいな、、という怪訝な表情が伝わってしまったのか、女性は

「何よ!何なのよ!!」

と思いの外凄い勢いで僕に詰め寄る。

思わず、

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僕「あ、いえ、お子さん何処かに行かれてしまっているのでお伝えしよ、、」

女性「は!?お子さん?そんなのいないわよ!

私がそんなに老けて見える?

見えるの!?

ちょっと接客が良いと思って毎日来てたけど、

もう来ないわよ?

いいの!?

いいのねぁ!!」

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僕「お客様、落ち着いて下さい。

要らぬ誤解を招き、申し訳ございませんでした。」

僕は努めて冷静に、そして淡々と女性に対応した。

クレーム対応は嫌でも身についている。

ただ、この女性がこんなに興奮するのは初めて見た。

女性は息を切らしながらも、少し落ち着いた様子で

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女性「はぁ、はぁ、子供とか、はぁ、不気味な事言わないで、、はぁ、ただでさえ最近よく見るのに、、ごめんなさい。」

僕は事態が収束に向かっていると判断し、

「そうでしたか、それは失礼いたしました。

今後気をつけて参りますので、またのご来店をお待ちしています。」

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笑顔の対応。

女性は、

「まったく、やめてよねー?

この店にはあなたの事気に入って来てるんだから、、

あっヤダ私何言ってんだろ。

じゃ、ありがとね!

またねー」

女性の豹変ぶりにも驚いたが、僕のことを少なからず目的として来店している事に言葉を失った。

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不気味な女性客に対し、決して踊る事のない心で、

「ありがとうございました!」

と営業スマイルを贈る。

女性が店を出ていく後ろ姿を、レジから見守る。

女性は出入り口の扉に手を掛けると、何か思い出した様に急にこちらに振り返った。

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「あんたの家知ってるからね。」

無表情でそれだけ言って、店を出て行った。

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絶望しかなかった。

(ストーカー殺人、ワイドショー)

支離滅裂に、単語が頭の中を駆け巡る。

頭を掻きながらバックヤードへ戻る。

ボロボロの椅子に座り、天を仰ぐ。

「あーもうどうでもいいやー。

なんか食うかなぁー!」

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大きな伸びをし、店内の弁当を買いにに行くため、椅子から立ち上がる。

壁に設置してあるモニターに何気なく目が行く。

惣菜コーナーに子供が立っている。

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モニターの画像は6台が、それぞれ6箇所の監視カメラの映像を2秒間隔程で、順番に映し出していく。

惣菜コーナーの映る2秒間、先程の男の子が写り込む。

気になっていた事、、

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男の子は、先日繁華街で見た子供と酷似していた。

僕はその場から身動きが取れず、何秒かおきに映し出される少年が映ったモニターを見続けていた。

(?)

少年の口が動いている。

恐る恐る画面をズームにする。

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(!?)

「おはようございまーす!!

ガラララララー」

入店のアラームが鳴ると同時に、年配男性の元気の良い挨拶が店内に反響する。

時計を見ると午前5時。

弁当の納品の時間だ。

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ハッとして惣菜コーナーへ駆けつける。

いつもの作業服のおじさんが、いつもの場所に食品の入ったケースを積み上げている。

男の子は消えていた。

いつの間にか空が白んでいて、客足も増え始める。

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6時。

早番のおばさんが出勤して来た。

業務の申し送りをして、退勤する。

帰路を急ぐ途中、深夜あった事を振り返る。

コンビニで、最後にモニターに映っていた少年の口の動き。

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「もらうよ。」

確かにそう言っていたように思う。

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コンビニの夜勤明けで自宅に戻り、E田と話してからずっと気になっていた“人形”を探すため、シャワーも浴びずに自分の部屋に直行する。

部屋のクローゼット内を弄る。

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あった。

木彫りの人形は、一昨年初めて見た姿のままクローゼット内に眠っていた。

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冷静に考えれば、この人形がすべての元凶であるとの判断は過剰な気もする。

しかしその時の僕の選択肢は、何処かのお寺でこの人形を供養してもらうことしかなかった。

問題を先送りには出来ない。

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自分の中で一つの結論が出た今、またいつ何が起こるかという恐怖心が僕を突き動かした。

眠い目を擦りながらインターネットを検索し、比較的近いお寺に電話をする。

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友人と疎遠になり、彼が大事にしていた人形を譲り受けたのだが、始末に困っている。

何とか供養をお願いしたいという旨の依頼をする。

もっともらしい理由で、より確実に引き取って貰えるよう嘘をついた。

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電話口の住職が

「、、、、一応見ましょう。」

とだけ答える。

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すぐ見てくれるとの確認が取れたので、住職の反応に少し疑問を感じながらもお寺に向かう事にした。

お寺に着くと住職が出迎えてくれた。

僕の顔を見るなり開口一番、

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「嘘をついてましたね?」

と。

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僕の邪な気持ちを見透かし、真っ直ぐ瞳を覗き込む住職の迫力に、僕は直ぐに頭を下げ平謝りに本当の事を話した。

「あーそうだったんですか、、いや、怪しいと思ったのは確かです。

そうではなくてですね。」

と住職は最初に発した言葉の理由を教えてくれた。

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「電話を頂いて話をしている時、貴方の他に別の声が聞こえたんですよ。

“違う、違う、、違う”と言う様な調子でずっと聞こえていました。」

絶句している僕に住職は続けた。

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「貴方が体験された事全てが関わっているかはわかりませんが、このままにしておけないのは確かです。

その人形はこちらで引き受けましょう。」

その後2、3手続き上の話を行い、住職に人形を手渡す。

僕は、夜勤明けで朦朧として来た頭で、

「ありがとうございます。」

とだけ礼を言い、その寺を後にした。

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帰宅途中、これまで見たもの、体感した事、そしてその原因について無理矢理納得しようと、自分自身葛藤をしていた。

木彫りの人形が様々な事象を呼び寄せ、僕の身体に影響を与えた、、、

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事の経緯とその元凶の排除という意味では非常に清々しく思えた。

反面、物事には説明のつかない事もあるという言葉で、これまでの事象を捩じ伏せた時感じる、何とも後味の悪い感覚は拭い去れない。

住職とのやり取りを思い出す。

人形を手渡したあと、最後に、、と住職が、

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「くれぐれも、気をしっかりと持って生きて下さいね。

“眼”は、もう元には戻らないでしょう。

残されたあなた自身の身体と、家族を大切に生きることです。」

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そう、眼は治ってなどいなかった。

白い靄は、再び少しずつ僕の眼を侵食し始めていた。

僕は、得体の知れないものに、取り憑かれ、身体の一部を奪われたという事だろうか?

わからない。

わからないことが多過ぎる。

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ただ一つ確かなこと。

それは今後もこういった葛藤の中、理解し難い“何か”とも、臆する事なく向き合って行かなければならないという事だ。

その覚悟は出来ていた。

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気がかりな事は、、ある。

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コンビニバイトの深夜帯の常連は、その後も変わらず午前2時半に来る。

バイト先でも有名なその女性は、ある噂が囁かれる様になった。

「あの女の人、最近呪文みたいな、唄みたいな独り言言ってない?」

「そうそう!

深夜の時間帯だから怖いし困るんだよね〜

内容覚えてる?」

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“優しさください、眼をください

残りの右眼は私のもーの”

「それでさ、決まってその呪文の後“今日あの子いないの?”って聞いて来るんだよ。

○○、多分お前の事だから気をつけなよ?」

Concrete
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