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江北橋は心霊スポットでも有名だけど、何度も祓おうとするが、祓えない理由。それは、一つ下流の橋、扇橋で見つけたわけで。
ここです。画面奥に、舎人ライナー足立小台の駅の脇に階段があるのですが、そこを降りた瞬間に、怒濤のように感じました。
普段は、霊感って物はやたらと感じるのも面倒なので、ブレーカーから落としちゃうタイプなんですが、感じないようにしてても、ここはびしびし感じました。
で、江北橋の霊現象ですが、あそこもそういう噂の絶えない場所で、除霊やお払いをしていたらしいのですが、全く効果ナシ。とのことでした。
だって
ここについてる
地縛霊が
かつて、身を投げたところで
自分のことを捜して欲しい
見つけて欲しい。
そういう気持から、強い情念を送り
あそこに現象を
起こしていたのです。
この写真でも、解る人には解ると思います。まず、この写真で見てください。画面中央にもの悲しく、焦点の合わない瞳で何かをみている女性の瞳が見えるはずです。
まず、これは、心霊写真ではありません。コンクリートの浸食によって、現れた偶然の産物ですが、霊気を辿った先に、この瞳はありました。
どうしても、誰でも良いから見つけて貰いたくて、身を投げた場所から、「私を捜して欲しい」そう、訴えかけてきたのが、この彼女です。
ただ、これも、霊現象とは全く言えないと思うのですが、輪郭線らしい影があるのですが、これ、私のパンツの影です。つまり、彼女は撮って貰いたかったわけです。自分になら、他のオカルトマニアみたいな興味本位ではなく、本当の気持ちが伝えられると思ったのでしょう。
だから、私の影を利用したのだと思います。よく見ると、乳児も映ってます。
私の影が、腰にかかるぐらい髪の長い若い女性の輪郭線として、はっきりと見て取ることが出来ます。
彼女は、あの橋から身を投げて、死してこの辺りに流れ着き、そして、誰の目にも留まることなく、誰の気持ちにとまることなく、ひっそりと死を遂げました。直感で感じた「行方不明者」はあながち間違いじゃなかったみたいです。
なので、彼女はここで寂しそうな目をしながら、自分を捜して、見つけてくれる人を待っていたのです。
では、彼女のご冥福を祈って。
もう、貴方たちは私が見つけましたので、もう、ここにいる必要はないのです。だから、ゆくべき処にゆき、死の報酬を得てください。
作者開野 亘