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短編2
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深夜雨の中

埼玉の観光都市で

仕事してたときのことです。

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その日は湿度が高く

いつ雨が降ってもおかしくない天候でした

いつもは一人で回ったんですが、

今日はコースの引き継ぎの為

二人で仕事をしていました。

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私は助手席に座り道を教えて、

もう一人は運転しながら覚える

そんなことを三日間しながら

四日で引き継ぎします。

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このコースは距離は短いのですが、

所々違和感を覚える店が有ります。

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深夜なのに

レジの通路を右往左往する

子供がいる店

レジにはバイトの人が立っている

その後ろを楽しそうに走る男の子

バイトの人は気にしてないのか

気がつかないのか・・・・

深夜2時頃の出来事

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私も普通に納品してその件は触れず

店を後にしました。

私 「と、こんなことがあったんすよ」

同僚「またまた〜やめてくださいよ」

二人で回る店の特徴を話しながら

最後の店に向かう頃には雨が降りだし

濡れた路面から水を跳ねる音を立てる程に道路が濡れていました。

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最後の店に向かう途中踏み切りを二度越える場所があります。

毎回感じるのですが、そこから一段辺りの暗さが増す気がする

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回りが田んぼで街灯もなく、そこにただまっすぐ引かれた道

その日は雨のせいもあり更に暗く見通しが悪かったのを覚えている

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二つ目の踏み切りを越えて徐行気味に車が動き始めた時、右前方に人影を見つけた

私 「あれ?右前方に人いますね。

雨の中こんな暗い道一人で歩いて

あぶないなぁ」

同僚「え?・・・・よく見えるね」

私は裸眼で目がいいので、その事を言われたのかとその時は思った。

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車が人影に近づいて行くにつれそれが

女性であることがわかった

ただ、それは普通と呼ぶには違和感を感じずにはいられなかった。

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緑色の花なのか葉なのかを散らした模様の

白いワンピース

だが、髪はウェーブと言うと聞こえはいいがロングヘアの縮れ髪

要は手入れはされていない感じ

そして手足は異常に細い

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その後ろ姿がヘッドライトの灯りに照らし出された

私「多分女性ですね、

こんな時間に雨の中傘もささずに

どこにいくんすかね?」

と私が言うと、

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同僚「え?さっきもだけど、

僕には何も見 えないよ?」

私「だって今、

丁度すぐ横にくるとこですよ?」

同僚「だから・・・僕には見えないんだよ・・・・」

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その言葉をの意味が分かった時

激しい悪寒が走り

同僚は無言でアクセルを踏み足し

速度をあげて逃げるように最終店へ向かいました。

Concrete
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