いつものアラームで目を覚ました・・・
ただ何か違う・・・日差しが無い。
窓の外を見ると真っ暗で星も見えている。
スマホの時計は7:20・・
夢なのか? いや、夢じゃないな
しっかりとした意識があるし、腹も減っている。
掛け時計、置時計、どの時計を見てもA.M7:20
あっ、テレビ・・
あれ、なんで??
何故かテレビがつかない、家はアパートで俺一人だ。
友達に電話してみようとスマホを手に取る・・
時間は7:21 時間はちゃんと進んでいる。
呼び出し音が鳴り始める・・
友「もしもーし??」
俺「おー朝早くにわりーな、、お前外見たか?ちょっと見てみろよ」
友「ん?あーお前か、今外だけどー、外でなんかあったん?」
俺「外真っ暗だろ?」
友「なにわけわかんねー事言ってんだ?ちょっと駅ついたから切るよーまたなー」
切れれた・・・ なんなんだ・・・
少しパニックなりそうな感覚を必死に独り言で誤魔化そうとする。
何が何だか分からないが、とりあえず最寄りの駅に向かってみる事にした俺は支度をして外へ出た。
やはり辺りは真っ暗だ、普段のこの時間なら間違いなく人が歩いてるのだが、、
人気が無い、、車も走ってない、、民家の電気も消えている。
まるで時間が止まってしまったみたいだ。
いや、時間は動いてる。
7:45を回ったところだ。公園に設置されている時計をしばらく見つめる・・
カチッ・・動いた・・ここで先ほどの友人にもう一度電話を掛けてみる。
、、出ない。
その後すぐ友人からLINEがきた
『ごめん、今電車の中』
ここでまた疑問が生まれた、俺のアパートは最寄りの駅まで徒歩10分だが、線路は家から見えるほど近くにあり、電車の音で起きる時もしばしあった。
その20分に一度は通るはずの電車だが、起きてから電車の音は聞いてない。
そんな疑問も持ちながら駅が見えてきた・・・
真っ暗で人もいない。
友人にLINEを送る・・・
「電車降りたら電話くれ」
やっぱ夢なんじゃと思うほど意味が分からない。
実家に電話してみようと思った時、友人からLINEで電話が掛かってきた。
(友)「今度はどうしたん?ってかお前の携帯おかしくね?」
もはやそんな事はどうでもよい・・・俺は起きてから今の状況までを伝えた。
(友) 「は? 普通に天気だし、、お前何言ってんの?ってかお前んところの駅も通ったし、乗り降りもあったぞ・・ ってかお前の携帯壊れてね? お前から朝電話掛かってきた時名前も番号も表示されてないし、LINEも誰だか分らなかったわ(笑)」
(俺)「は?別に壊れてねーし。ってかマジどうなってんのこれ? 今お前どこいんの? ちょっと今から会えない?」
(友)「無理無理、もう会社着くし、なんか変な病気にでもなったんじゃねーか?笑
ちょっと家帰って寝てた方が・・・ちょ、、まて、、、キャッチが入った・・」
(俺) 「・・・」
(友)「えっ? 何これ? お前やっぱ携帯2台持ってんだろ?」
(俺)「持ってねーし、ずっと変わってねーよ」
(友)いやいやいや、今お前からキャッチ入ってんだけど・・ちゃんと名前も表示されてるし!お前誰の携帯持ってんだよ?(笑)」
ーーその時、
痛っ・・
謎の激痛が俺の頭に走った。
(友)じゃあキャッチでてみるからちょっと待ってろよ・・・プツ。
さらに痛みが増し、地面を爪で掻きむしりたくなる程の激痛と共に意識がもうろうとしてくる・・・
プツ・・ 保留が切り替わった・・
(友)「もしもし、お前誰だよ? なんで俺の番号知ってんだよ?」
(俺) 「・・な・・何言ってんだよ、、俺だよ、、朝からずっと、、れんらくし、、てたじゃねーか、、」
(友)「はぁ~?お前な~、直也は今会社にいんだよ、直也の知り合いかなんだか知らねーけど、もうかけてくんな!」
(俺)ちょ、、ちょっとまっ・・プツ。
意識が遠ざかっていく、、、、
直也・・・・ 直也ってだれだよ・・・
・・・あれ?
・・・・俺は ・・・・だれ・・だ
作者芋係長