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短編2
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橋の上にて(壱)

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埼玉県の夏は気温が高くなる事で有名な某市の荒川の上に掛かってる橋の上で体験した出来事です。

この橋は十数年頃前に古い橋を壊して新しく建設し直した橋で、建設する際に橋のたもとに元々あった墓地を右と左に分断移動させて道を造り建設されたようで、その橋の近所の方々などは幽霊が出るとか噂をしている方もいる橋です。

私が25歳の頃の8月頃だったと思います。

深夜の12時頃に友達とあても無くフラフラと友達の車でドライブしていて、隣町の駅にでも行ってみて暇そうな女でもいたら声かけてみるかと隣町に向かうためこの橋に差し掛かりました。

ポツリ、ポツリと話をしながら何となく真っ暗な外の下に見える川原の風景を見ていると、しばらく友達が何も言わなくなり、お互いに無言になりました。

橋の真ん中辺りまで来た時に、よぉ!よぉ~!と友達が呼ぶので友達の方に振り向きました。

何コレ!コレ見てみ!と言いながら友達が目で訴えるので友達の視線の先を見ました。

友達の車はその当時流行っていたランクルというRV的な車で、方位磁針みたいなものと水平計みたいな車の傾きを示す計器が並んでありました。

見るとその計器2つがメチャクチャにグルグル動いています。

ずいぶん過敏な計器だね!

そんなに道悪くねぇよなぁココ?と聞きましたが、川原を走っても川に入ってもこんな動きはした事無いとのこと。

2人とも怖くなり鳥肌ビンビンになり、

無言になった瞬間、

ボムッ!!と上のルーフに何かが落ちてきたような割りと大きめの音がしました。

2人ともウワッ!と同時に思わず叫びましたが上は2人とも怖くて見れません。

上はサンルーフになっており、ガラスがあります。

二人とも少しうつむき加減のまま走って橋を渡り、数分走った先の自販機の前で降りてルーフを確認しましたが、何も乗ってなく、へこみや傷なども無かったので今だになんなのか分からないままです。

この後も何度かこの橋では不思議な体験をしました。

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