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短い話だし、たいして怖くないんだけど
当時3歳だった私の初めての心霊体験?であり
1番古い記憶。
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その頃、離婚した母と実家に戻ってきた私は
母の祖父、祖母の4人で暮らしていた。
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日中は祖母とテレビを見たりしながら過ごしていたのだが、
ある日、時代劇か何かで
“生首”を見た。
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まだその当時は メルヘンな童話や名作劇場みたいな絵本しか
与えられて おらず
“おばけ” とか “妖怪” とか 「非現実的な怖いもの」
という概念がなかった私に
得体の知れない恐怖が芽生えた。
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その夜、いつものように2階の母の寝室で
ひっついて寝ていた私は、夢を見た。
薄暗い神社の中をさまよって
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泣き叫んでいる私。
逃げたくても、出口がない。
深い霧が視界を狭めて
ねっとりとした空気が身体にまとわりつく。
と、木々の間に道が見える。
よくみると、階段だった。
ここから出られる!と
ずんずん近づいて見て気づいた。
それは、
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生首で出来た階段だった。
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叫びながら、夢から覚めた。
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隣に寝てる母親をいくらよんでも
起きてくれない。
何かがおかしい。
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幼な心にそう思うも、
どうしていいか わからない。
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母親は私に背中を向けている。
反対側から声をかけたら、起きてくれるんじゃないだろうか
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私は恐怖に震えている身体を
起こした。
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ボンッ!!
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...................
頭に硬いものが当たった。
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恐ろしくなって
再び布団に潜り込もうとした
私の目の端っこに
生首が映った。
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それからの事は、
よく覚えてない。
気づけば朝だった。
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母親もいつも通りだった。
なぜか 昨日のことは
口に出しちゃいけない気がした。
今覚えば
最初から最後まで
全部夢だったのかもしれないけど、、
作者しろ
ふるーい記憶の話ですが。