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短編2
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生首の

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短い話だし、たいして怖くないんだけど

当時3歳だった私の初めての心霊体験?であり

1番古い記憶。

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その頃、離婚した母と実家に戻ってきた私は

母の祖父、祖母の4人で暮らしていた。

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日中は祖母とテレビを見たりしながら過ごしていたのだが、

ある日、時代劇か何かで

“生首”を見た。

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まだその当時は メルヘンな童話や名作劇場みたいな絵本しか

与えられて おらず

“おばけ” とか “妖怪” とか 「非現実的な怖いもの」

という概念がなかった私に

得体の知れない恐怖が芽生えた。

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その夜、いつものように2階の母の寝室で

ひっついて寝ていた私は、夢を見た。

薄暗い神社の中をさまよって

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泣き叫んでいる私。

逃げたくても、出口がない。

深い霧が視界を狭めて

ねっとりとした空気が身体にまとわりつく。

と、木々の間に道が見える。

よくみると、階段だった。

ここから出られる!と

ずんずん近づいて見て気づいた。

それは、

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生首で出来た階段だった。

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叫びながら、夢から覚めた。

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隣に寝てる母親をいくらよんでも

起きてくれない。

何かがおかしい。

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幼な心にそう思うも、

どうしていいか わからない。

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母親は私に背中を向けている。

反対側から声をかけたら、起きてくれるんじゃないだろうか

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私は恐怖に震えている身体を

起こした。

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ボンッ!!

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...................

頭に硬いものが当たった。

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恐ろしくなって

再び布団に潜り込もうとした

私の目の端っこに

生首が映った。

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それからの事は、

よく覚えてない。

気づけば朝だった。

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母親もいつも通りだった。

なぜか 昨日のことは

口に出しちゃいけない気がした。

今覚えば

最初から最後まで

全部夢だったのかもしれないけど、、

Concrete
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