今から約150年前に発明されてから現在に至るまで、様々に形を変えてきた電話──。
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その昔は一部の施設や富裕層しか持っていなかったものの、今では日本での携帯電話普及率は90%を超え、国民のほぼ一人一台は持っているという時代になりました。
携帯電話の台頭までは、10円玉1枚あれば電話ができ、重宝がられていた公衆電話も、絶滅危惧種同然になってしまいました。
今ではすっかり見かけることも少なくなってしまった公衆電話のこんな噂を皆さんはご存知でしょうか──。
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『死神への電話』
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30年くらい前に流行った噂です。
とある地方のある場所に設置された公衆電話から午前0時に電話をかけると、電話の相手が死ぬという噂がありました。
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その手順はこうです。
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まず、午前0時前にその公衆電話に行き、午前0時きっかりに相手に電話がかかるようにボタンをプッシュします。
本来であれば、電話はかけた番号の所にかかるんですが、成功すると数コールの内に違う相手が出ます。
この時点での成功率はとても低いそうです。
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成功した場合、低くくぐもった男とも女とも言えない声の主が「誰?」と聞いてきます。
ここで何も言わずに電話を切れば契約は無効となり、問題ありませんが、そこで電話をかけるはずの相手の名前を答えると、無言で電話は切られて契約成立になります。
電話をかけてから数日の内に、名前を言われた相手は何らかの事故などで突然亡くなってしまうそうです。
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注意点としては、かけた電話番号の持ち主以外の名前を答えると、契約違反となり自分が死ぬそうなので、かけ間違いやウソはいけません。
肝試し感覚の人が遊び半分で試し、実際に電話がかかっただとか、噂を信じた人が実行し、それによって亡くなられた方がいたとか。
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そんな都市伝説が一時期、その地方で真(まこと)しやかに流れたそうです。
わたしはその場所を知っていますが、場所については墓場まで持っていこうと思っています。
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もし、それを誰かが実行して本当に誰かが亡くなったらイヤですから……。
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今もその場所に公衆電話があるかは不明です。
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(  ̄∀ ̄)アイキャッチ( ̄∀ ̄ )
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『地獄に通じる電話』
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もう一つ、電話に関する興味深い話があります。
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日本の高速道路には、事故や故障の際の緊急連絡専用として非常電話というものが設置されています。
これは、ある高速道路のトンネル内に設置された非常電話の噂です。
非常電話は無料ですが、一般電話にかけることは出来ません。
繋がるのは緊急時の専用窓口だけなんです。
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しかし、件(くだん)の非常電話が繋がる先は、あの世だと言われています。
受話器を取るとワンコールで繋がり、そこから聞こえてくるのは、窓口の人の声ではなく、大人数の悲鳴やうめき声、怒号や叫び声なんだとか。
当然、会話になるはずもなく、阿鼻叫喚(あびきょうかん)が電話を切るまで延々聞こえてくるそうです。
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聞いた人に何か不幸なことがあるとは聞きませんでしたが、トンネル内で緊急時以外に停車、または駐車するのは道路交通法違反になりますので、絶対に試さないでください。
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以上、わたしが勝手に作った都市伝説でした♪
作者ろっこめ
ついこないだ、わたしに「何か書けや」というご依頼があり、急きょ書き上げました。
ホントは未解決事件をテーマにする予定だったんですが、リスナーにそういうのが苦手な方がいらっしゃったので、テーマを変更させていただきました。
もしかしたら、「別なのにしろや」と言われるかも知れませんが、その時はその時で考えたいと思います。