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ろっこめ版『よくわかる古事記』⑬

長編9
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ろっこめ版『よくわかる古事記』⑬

『あの日の約束』

~奇跡を信じて~

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最愛の妻サホビメの壮絶な死から、垂仁天皇はマジ凹みしてしまい、公務に支障をきたしていました。

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もはや、使い物にならないくらいポンコツだったので、周りからは

「あえて言おう!カスであると!!」

そんな声もチラホラ聞こえ始めました。

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とは言え、腐っても天皇なので、サホビメが言っていた『ヒバスヒメとオトヒメの姉妹』を迎えて、それでもダメなら天皇交代ということにします。

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丹波へ迎えに行くと、ヒバスヒメ姉妹の父親から、

「他にもおるから、全部持ってって♪」

と、ヒバスヒメ以下、四人の姉妹が垂仁天皇の所に贈られました。

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どうしてこう、この頃の父親ってのは娘を全部嫁にくれてやろうとするのか、わたしにはわかりません。

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四人の姉妹が垂仁天皇に挨拶すると、垂仁天皇は四姉妹をチラ見した後、

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垂仁天皇「ヒバスヒメちゃんとオトヒメちゃんはどれ?」

ヒバスヒメ「ヒバスヒメはワタクシです」

オトヒメ「ウチがオトヒメです」

垂仁天皇「あ、そぅ……じゃあ、他の二人は帰っていいよ……おつかれ」

モブ姉妹2名「「えぇっ?!」」

垂仁天皇「ボク朕、面食いなんだ」

モブ姉妹「「ガーン!!」」

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ここでもニニギのDNAは健在でした。

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サホビメから名前が挙がらなかった二人の姉妹は、そっけなく肩を叩かれ、丹波へとトンボ返りさせられてしまいます。

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その道中で、二人の姉妹は

「偉いさんトコ嫁に行ったと思たら、ブサイクやから言うて突き返されてきたなんて、

もう恥ずかしゅうて、外歩かれへん!」

と、自ら命を絶ち、実家へは無言の帰宅となってしまいました。

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その報せを聞いたヒバスヒメは悲しみに暮れましたが、

垂仁天皇はNHKのアナウンサーのように平然としています。

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ヒバスヒメ「モブ江(仮名)…モブ美(仮名)………。

ワタクシの大切な妹たち……

その無念は忘れませんよ」

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と、ラストは崖で終わりそうなくらいの怒りを覚えました。

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そして迎えた夜、

寝室では、緒紐チョッキンの儀が厳かに始まります。

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ヒバスヒメは、いつからあるのかもわからない上に、ちゃんとお風呂で洗っていたのかも不明な垂仁天皇の緒紐を外して差し上げました。

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ヒバスヒメ「終わりました……クッサ!!」

垂仁天皇「ありがとう」

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緒紐という枷(かせ)が外れ、これからは自由にハッスル出来るようになった垂仁天皇でしたが、

ヒバスヒメに背を向けてゴロリと横になり、おふとぅんの上に正座しているヒバスヒメに言います。

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垂仁天皇「下がっていいよ」

ヒバスヒメ「!!?」

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ここまで来ておきながら何も致されないなんてことは、

当時の乙女にとっては最大の侮辱です。

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ヒバスヒメ「いいえ、ワタクシは陛下の御側に」

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ヒバスヒメは一言そうつぶやいて、その場に残りました。

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虫の音も聴こえない夜の静寂が包む寝室の中、

ポツリと垂仁天皇が漏らしました。

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垂仁天皇「サポりんとはね……」

ヒバスヒメ「はい?」

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唐突に始まった前カノとの思い出話に困惑するヒバスヒメでしたが、じっと耳を傾けて聴いてあげます。

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出会いから初デート、初試合に至るまでから、結婚してからの行幸(ぎょうこう=天皇のお出かけ)でのハプニングなど、

激しくどうでもいい話を聴かされながら、ヒバスヒメは垂仁天皇がどれほどサホビメを愛していたかを知りました。

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愛していた人に裏切られ、それでも許そうとした垂仁天皇の懐の深さに、ヒバスヒメはとても感心すると同時に母性が芽生えます。

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これほどまでに人を愛したことが、自分にはあっただろうか?

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ヒバスヒメはサホビメに嫉妬しながらも、

「ならば、ワタクシが陛下を愛してあげよう!」

この時、ヒバスヒメの心は決まりました。

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それは意地だったのかも知れません。

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一通り思い出話をした垂仁天皇は、ヒバスヒメに背を向けたまま、

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垂仁天皇「ゴメンね……妹さんたちには本当に悪いことしちゃったね」

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天皇御自らの謝罪の御言葉に、ヒバスヒメは一瞬息を呑みましたが、

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ヒバスヒメ「いいえ……いいのですよ」

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そう言って、垂仁天皇の背中に寄り添い、そっと抱き締めるのでした。

このヒバスヒメは後に皇后となって誠心誠意夫に尽くします。

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殿方諸兄は、奥さんにするなら、こういう人を選びましょう。

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ちなみにオトヒメの記述は特にありません。(ツクヨミの時と同じ扱い)

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無事に公務に復帰した垂仁天皇は、サホビメの忘れ形見の息子ホムチワケを溺愛し、とにかく可愛がります。

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垂仁天皇「よーしよしよしよし!

いやぁ~カワイイですねぇ~♡

ホムたんはね、ここを撫でてあげると非常に喜ぶんですねぇ♪」

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これぞ、真のネコ可愛がりと言うくらいの愛情の注ぎ方で、周囲をドン引きさせる始末です。

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すくすくメキメキと成長するホムチワケでしたが、

この世に生まれてから、ヒゲが胸まで伸びるこの日まで一言も言葉を発したことがありませんでした。

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あのイクラちゃんですら、

「ハーイ」、「バブゥ」、「チャーン」くらい言えるのに、これは由々しき事態です。

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一度、ホムチワケが空を飛ぶ白鳥を見て、何がしか言葉を発しかけた時に、垂仁天皇が部下たちに向かって、

「あの白鳥を捕まえてこい!絶対に逃がすんじゃねぇゾ?!」

と、奈良から北陸まで追いかけさせ、捕まえた白鳥をホムチワケに見せましたが、

肝心のホムチワケはキョトンとしたまま、なしのつぶて……特に何も話すことなく、ガッカリしたなんてこともありました。

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そんな我が子の将来を案じて朝も起きれない垂仁天皇の前に、ついにアイツがやって来ます。

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高天原に脅迫されて国を明け渡した大国主です。

大国主は垂仁天皇に言います。

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大国主「あんなぁ……」

垂仁天皇「オッサン、誰?」

大国主「ワイは大国主っちゅうモンやけどな、オマエんトコ、一体どないなってんの?」

垂仁天皇「何がですか?」

大国主「うちの大社、建ててから今の今まで全然放ったらかしやないか!!

管理はどないなっとるっちゅうてんねん!

こっちは一万年と二千年前から待っとんねんけど?」

垂仁天皇「そんなん知らんやん!ボク朕かてパパから聞いてへんもん」

大国主「そんなこったろうと思たわ……せやから、オマエんトコの坊主の言葉、奪っとったんや」

垂仁天皇「そら殺生やわ!

ボク朕、毛ほども知らんかってんもん!!」

大国主「ほなら、坊主を出雲のうちんトコに参拝させぇや……戻したるさかい」

垂仁天皇「そしたら、ボク朕もホムたんがしゃべれるようになったら、大社を大社デラックスにして建て直させてもらいますわ!」

大国主「交渉成立やな!頼んだで?」

垂仁天皇「そっちもな!」

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垂仁天皇ほど神様と話した天皇はいないでしょう。

これで、三回目です。

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大国主との約束を果たすべく、垂仁天皇は愛息のホムチワケに出雲へ『はじめてのおつかい』をさせます。

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親バカをこじらせた垂仁天皇は、その護衛を選ぶのにも、かなりのこだわりを見せ、当時の占い日本チャンピオンに選ばせるほどでした。

垂仁天皇「誰を行かせたらいい?」

占い師「……むむっ!出ました!!」

垂仁天皇「で?誰なの?」

占い師「アケタツと言う者です」

垂仁天皇「アマタツ?」

占い師「それは、だいぶ大人な天気の子です」

垂仁天皇「アケタツーゥ!!」

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お供の者はアケタツに決まり、占いの真偽を確かめるべく、アケタツに誓約(うけい=それが出来るかどうかで、成功するかや真実かを見極める儀式みたいなもの)をさせます。

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アケタツは空を飛ぶ鳥に向かって、

アケタツ「大国主の言うことがガチなら、そこから落っこちろ!!」

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すると、飛んでいた鳥はまっ逆さまに落ちてデザイアしました。

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アケタツ「こわっ!ホントに落ちた!!」

垂仁天皇「次は、その鳥に生き返るように言うてみて?」

アケタツ「正気ですか?

死んだもんが生き返るわけ……」

垂仁天皇「じゃあ、君が死ぬかい?」

アケタツ「大国主の言うことがホンマにガチだったら、そこの鳥さん!生き返ってください!お願いします!!」

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アケタツの願いが届いたかのごとく、今度は鳥が生き返り、また空へとフライ アウェイして行きました。

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アケタツ「うわぁ……ガチやん」

垂仁天皇「次!」

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日本一の親バカ垂仁天皇から繰り出される理不尽なパワハラを幾度となくクリアして、

アケタツは無事に護衛を任されました。

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そして、出発の日。

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垂仁天皇「ホムたん、ハンカチ持った?ちり紙は?」

ホムチワケ(持った)←心の声

垂仁天皇「何かあったら、『ボクのパパは天皇です!』って言うんだよ?」

ホムチワケ(せやから、しゃべられへん言うとるやろ?

アホなん?)←心の声

垂仁天皇「不安だなぁ……

やっぱりパパも行こうかなぁ」

ヒバスヒメ「貴方は公務がおありでしょう?

大丈夫ですよ。ホムくんは貴方の息子なんですから」

垂仁天皇「そっか!そうだよね!!

ホムたんはボク朕の息子だもんね!!」

アケタツ「だから、余計に心配でもあるんですけどね……」

垂仁天皇「何か言った?」

アケタツ「余計な心配は要りません!と言いました」

垂仁天皇「そうか、では、ホムたんをよろしく頼む!!」

こうして、ホムチワケ一行は出雲へと出向き、経年劣化で朽ち果て、見る影もなくなっていた出雲大社に参詣すると、

ホムチワケ「Oh!ファンタスティック!!」

あれほどまでに寡黙だったホムチワケが、言葉を話せるようになりました。

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その帰りの道中、言葉以外にもいろんな部分が開花したらしいホムチワケは、

たまたま知り合った美しい女性に一目惚れしてしまいます。

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ホムチワケ「どうでしょう、お嬢さん?

ボクの名前はホムチワケと言うんですが、

そんなホムチワケのホムチワケをホムチワケしてみませんか?」

女「よくわかりませんが、いいですよ♪」

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どう口説いたかは知りませんが、この日にメイクラブした女性はヒナガヒメと言い、蛇の化身でした。

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大ハズレを引いたホムチワケは、隣で寝ていた白い大蛇に後頭部を鈍器で強かにぶん殴られたくらいビックリして逃げました。

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しかし、ヒナガヒメもホムチワケにガチ恋していたので、後を追いかけてきます。

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執拗に追いかけてくるヒナガヒメをまくため、ホムチワケは船で海に出ました。

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ホムチワケ「海までは追って来られまい……。

しかし、まさか蛇だとはな……どうりでザラつくと思ったぜ」

ヒナガヒメ「ホムチワケさまー!」

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ヒナガヒメも神通力で明かりを灯しながら、小船に乗ってホムチワケを追ってきました。

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ホムチワケ「船を使うとは、なんと卑怯な!!」

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お前も使ってんじゃねぇか!

というツッコミは横に置いておくとして、ホムチワケは必死で陸へ戻り、船を担いで逃げます。

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ホムチワケ「おっかねぇ!おっかねぇよぅ!!

お父さーん!!」

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ホムチワケが命がけで逃げた結果、

なんとかヒナガヒメから逃げ仰せられ、無事に宮へと帰ることが出来、

一途なヒナガヒメの淡い恋は終わりました。

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垂仁天皇「そうかそうか、良かったねぇ」

ホムチワケ「いいワケねぇじゃん!

ボクのヘビより蛇だったんだぜ?」

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何はともあれ、大国主が約束を守ったので、今度は垂仁天皇の番です。

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垂仁天皇は、地元の心霊スポットになり果てていた出雲大社を整備し、

なんと地上約96メートル(30階建てのマンションくらい)にもなるバカみたいにデカイ社をぶち建てました。

まさに大社デラックスです。

垂仁天皇は、加減というものを知らないようです。

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大国主「デケェ!!」

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このスケールの大きすぎる大社の管理は、天皇家がしばらくすることになりますが、

いかんせんデカ過ぎたため、何度も倒壊を繰り返し、どんどん規模も縮小されてはいきます。

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8世紀頃には半分の48メートルくらいになりますが、それでも15階建てのマンションくらいデカいです。

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記録によれば、11世紀から13世紀の約200年間で通算11回もぶっ壊れたそうで、どんどん縮小していき、今の大きさに落ち着いたみたいです。

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この垂仁天皇は、名前こそメジャーではありませんが、もう少し逸話が残っています。

続く?

Concrete
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