みんなは猫は好きだろうか。俺はとにかく大好きだ。
野良猫を見たら、飼っちゃうくらい大好きだ。
何年も前の話、俺が小学生の時。そのときは猫も飼ってなかったけど仲の良い女の子の家にとある事情で泊まりに行くことになった。
女の子の家にお泊まりなんて考えただけで跳び跳ねる人もいるだろうが俺は全くもって行きたくなかった。
その子は、題名通り女の子だけど猫みたいなやつで爪、歯、等々猫のような子で学校で女の子とよくふざけてる男子が喧嘩してその子が思いっきり爪で顔を引っ掻いたんだ。
その男の子は出血がひどくで全治2ヶ月もかかるほどだった。
とりあえず刺激を与えない、怒らせないようにしようとその子の家に行った。
「お邪魔しまーす。」
「あ、ユート君いらっしゃい、何して遊ぶ?」
こんな感じで可愛い女の子なんだけどね。
親は夜中まで仕事みたいで帰ってこないみたいだった。
その子の部屋に案内されると猫が3匹ほどいた。
俺はメロメロになった。
女の子はお菓子取ってくるね。と言い残して部屋を出ていった。
けど、5分経っても戻ってこない。
俺が様子を見に行こうと下に降りようとしたら
2階の奥の部屋から。
「ガリガリガリガリガリ!ガリガリガリガリガリ」
と変な音がした。
不審者だったら間違いなく漏らす自信があった「当時ビビり」
開けてみたら。「あ、ユート君見ちゃったんだぁ。私が爪研ぎしてるとこ」
と言いながら、尖った爪を見せながら笑っていた。
「だって私そっちのけて真っ先に猫ちゃんの所に行くんだもん。嫉妬しちゃうよ…」
と悲しげに言ってきたもんだから。確かに猫と戯れに泊まりに来たんじゃない。
とりあえずその子を部屋から出して一緒にお菓子を食べたりテレビを見たりしてた。
すると、その子が飽きたみたいで。
「からだ動かしたいから鬼ごっこしよう🎵」
と言ってきた。
どうやら鬼ごっこで1回も逃げてる人を捕まえられない事は無いようだ。
俺は鬼ごっこが大の得意だ。
じゃんけんしようとしたら私が鬼で良いよ。ずっーーとね。ユート君は逃げてね。
変な感じがしたが分かったと伝えると俺は逃げた。
俺は、1階の部屋のベットの下に隠れた。その部屋は明かりもなく真っ暗。
流石にバレないだろうと身を潜めた。
しかし、1分もしないうちにその子が隠れてる部屋に来たのだ。
しかし様子がおかしい。なにか丸いものが2つ光っている
目を凝らすとその子だった。
四足歩行。目を光らせながら口からよだれ?みたいなものが出ている。
俺はこれヤバいんじゃないか。と思った。
その子がベットの下に入ったところで俺は抜け出して2階にかけあがった。
その子は俺を見上げながら。ぴょーーんとジャンプした。
俺は腰を抜かして動けなくなった。
1階から2階までの高さは10メートルはある。
そこで俺は仰向けのままその子が乗ってきた。
捕まえた🎵ユート君。
そこで俺は情けないことに気絶した。
目が覚めたらまだ夜だった。
「ごめんね。本気出しすぎちゃった。ユート君の反応見てると面白いし、それに……だもん………」
最後は聞き取れなかった。
そして、お風呂も入ってご飯食べてじゃれて寝た。
次の日の朝、その子の両親がまだ帰ってきていないみたいだった。
その子に聞いてみたら。「ママたちは帰ってこれなくなっちゃったみたいだからユート君私の事を見ててくれる?」
まぁ分かったと言った。このとき言わなければ。
俺の親にも許可はすんなり下りた。あんな頑固な父親が。
まぁ、家にいるよりその子を遊んだ方が数千倍楽しい。
そして、お昼。その子の大好きなお魚を食べた。
「ほんと猫だな。」と言うと。
「えへへ。ユート君猫好きなんでしょ?」と恨めしそうに言った。
俺はまぁねと言いつつ魚を頬張った。
そして、他愛もない事を話ながらご飯を食べ
眠くなってきたのでお昼寝することにした。
数時間後俺が先に目が覚めた。その子はまだ寝ている。
ほんとに猫なのかなぁ。と思いつつ。イタズラではないけど、その子の口をちょっと手で開けてみた。
「うわ。ほんとに尖ってる。猫耳は……ずっとつけたままの帽子を外してみたら……
ふぇいぃ?変な声が出てしまった。猫耳だ。ぴょこぴょこしてて可愛い。」俺は元に戻した。
その子が起きるまで暇なのでゲームでもすることにした。1時間くらい経ってその子が起きてきた。
「やっと起きたか、一緒にゲームでもしよう。」と言ってもその子は下を向いて立ったまままま反応がない。
「あ、やばい怒らせたかも。」と思いつつその子の近くに行った。
そしたら、手を振り上げて俺の腕を引っ掻いた。
激痛が走った。服は破け血が床に滴り落ちる。
俺は倒れたまんま右腕を抑えたまま。その子を見ていた。
また乗っかってきた。「私の大好きなご主人を傷つける奴許さない」と言いながらまた降り下ろしてきた。とっさにかわして
「おい、大丈夫か!?何があった!?」など大声を張り上げながらその子を揺さぶった。
「あ、ユート君」と何事もなかったように笑顔を見せた。
「夢でも見てたのか?ご主人を傷つける奴は許さないと言いながら俺の右腕引っ掻きやがって」と言うと
その子は泣いているのか恥ずかしがってるのか分からない顔をして。
「ごめんね。ユート君の事を殴った人がいてね。その所見ちゃったからユート君を助けようと思ったの。」
「そうか。よくあるよね。そういう時」
確かに俺も夢で1回なにかに怒鳴った瞬間に目が覚めた。そのとき親がいたようでビックリしたような顔で見てたな。
「ユート君いい?聞いてくれる?」と恥ずかしそうに言った言葉…
「ユート君の事大好き。こんな私を受け止めて。」
このとき初めて告白された。
俺も正直その子が好きだったので
「俺もだよ。これからよろしくね。」
なんだ、怖い話でもなんでもないじゃん。と思った人も多いでしょう。
まぁ俺が説明するに、その子は大好きな人を傷つける奴は殺しちゃいそうになるとの事。1回の引っ掻きで俺の右腕がえぐられるほどの威力。
下手したら死人が出ると思う。俺はこの子を守ってやりたいと思う。
「ご主人を傷つける奴は、許サナイカラネ」
作者ユート
こんにちは。ユートです。
今回は僕の体験したストーリーです。
現実にもいるんです。こういう人?が。
日本には数千万の人口がいます。
ひとりひとり様々な特徴や形がありますよね。
見守るのが1番です。
ちなみに最後の言葉………その子の直筆です。
今も付き合っています。頑張ります。
あまり怖くないかもしれないけど。読んでくれたらいいです。ごめんなさい。