こんにちは、私はあるリサイクルショップの宣伝係のものです。
前回までの話で大体このリサイクルショップのことは説明しました。
ですから今回を持って私の宣伝係としての役目は終わりです。
次回からは私が案内しなくてもここに来るお客様目線でこのお店を見れるようにしておきました。ではこれが私からの最後の案内です、それっ。。。。。
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今日はまじ部活疲れたー。でも大会近いしまあこれぐらいは頑張らなきゃなー。それにしても今日部長気合入ってたなー。
こう言ってバスで自宅に帰っているのは高校2年生のある男の子。
名前はヒトシとしよう。
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ヒトシは成績もそこそこでまあ顔も悪くなくて運動はまあまあできる方だった。
それもあってまわりからの評価も別に悪くないし、言うのも何だが少しモテる。
そんな彼は中学生からやっているテニス部に入っているのだが、最近大会が近いだけあってそれなりに練習にも熱が入る。
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そんなふうにごく普通で不満もない生活をしているのだがそんな彼にも不満がある。
ヒトシが入った部活の部長が少し気に入らないのだ。
まあ我慢できない話ではないし、部長は3年生だからそろそろ引退だろうと思って。
それなりに関わりながらあたかも自然に振る舞っていた。
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しかしそんな部長がつい最近おかしくなった、今まではすぐに人を見下していたのだが最近はそんな素振りも見せないでむしろとても印象が良くなった。
これには周りの人たちも驚いていたが、まあ改心したのかなぐらいでそのことについてあまり深くは追求しなかった。
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そんなヒトシにとてつもなく衝撃を与えたのは今日の朝のニュースだった。
とある町外れの草原にて死体の山が発見されました。
このニュースの被害者の中に部長が入っていたのだ。
ヒトシはすぐに学校に行った。
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しかし部長はそこにいた、今までに見ないぐらいの笑顔で部活のメンバーと話していた。
おかしいと思った、まず部長がいること自体不思議なのだがそれ以前に周りの人の反応もおかしい、朝のニュースを誰も見ていないのか?
その時、「おーいヒトシくーん」と呼ばれた。
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呼ばれた方に向くと隣のクラスのさおりさんがいた。
「ねえねえ今日の朝のニュース見た?」唐突に聞かれた。
うん。一応返事はした。
「おかしいよねー、あの人死んでるんじゃないのかなあ。」
さおりは前まで部長にちょくちょくちょっかいを出されていたがそのたびに部長を殴りつけていた気の強い女の子だ。
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しかしさおりはこの現状を理解しているらしい。すると
「今日の放課後私の家に来てくれない?すごいもの見つけたの。」
なんだろうと思いながらも一応行くことにした。
その後教室でみんなに朝のニュースのことを聞いてみたが誰も知らなかった。
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そして放課後になった。
家には帰らず直接さおりの家に行った。インターホンを押すと先に帰っていたさおりが出てきて。「あがって」と一言だけ言った。
その後出されたお茶を飲みながら待っていると、「お待たせー」と言ってさおりがリビングに顔を出した。
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手にはパソコンを持っている。
「これ見てよ」そう言って見せられたのは見知らぬ掲示板サイトだった。
人間リサイクルショップ、、これについて知っている人は情報を寄せてくれれば幸いです。
投稿者 タケシ。
その他にも色々その店についての特徴が書いてあった。
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まって、これって全部今の部長に当てはまるじゃん。
「そう、多分部長はこれのせいでああなったんだと思う」
すげーよく突き止めたな。でもここからどうやってこれを探そうかな。
「そういうと思って今週末この人と合う約束をしたわ」
えええーーー行動はっや!!
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そして2日後その人と合う日になった。
ヒトシとさおりは小さなカフェに来ていた、しばらくして店の入り口から若そうな男の人が入ってきた。
「もしかしてあなたがタケシさんですから?」さおりが一番に口を開く。
「はい、わたしがあの掲示板を書いたタケシです」
ヒトシは何を話そうかなと思いながらも色々聞いてみた。
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しばらくお互いの事情を話し合った。
そしてタケシが口を開いた
「とりあえず今わかっているのはリサイクルした人間は一度殺されている、そして何らかの方法で違う人間を作り出しているということです。そして僕はそれを行った人を多分知っています、というか会いました。ですからお願いします、僕に協力してください」
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「もちろんです」さおりが賛成した。
ヒトシもそれに続いて賛成の返事をした。
こうして人間リサイクルショップの真実に迫るべく3人の人間が立ち上がった。
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今回はここまでです。まさか我々を自分たちから探しに来るなんて、私は予想できませんでした。まあまあ命が惜しければあなたも深追いしないように、、、ではまた次回お会いしましょう。
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追記
コメント欄にて登場人物の名前を募集中。
作者papaiya
今回は物語の新たな進展ということで書きました。
多分怖い話ではないですね。
話がわからない人は1話から読むことをおすすめします。