これは僕が夕方の講義を終え、大学から帰宅する間に起きたことです。
夏のことだったので陽も長く、いつものように自転車で1人帰っていました。途中、自販機のある公園があったので休憩しに寄りました。飲み物を買いベンチに座って公園をぼんやり見ていました。足を少し動かすとコツンとかかとに何かの当たった感触がしました。かがんで見てみると洋風な女の子の人形でした。「あぁ小さな女の子がここに来て遊んだ後忘れて帰ったんだ」そう思い、人形に名前が書いてないか調べました。名前はなかったのでまた思い出して取りに来るだろうと思い、元の場所に置いてその日は帰りました。
そして次の日、同じように公園のそばの道を通って帰っていると、自転車のタイヤが何かにぶつかり転びかけました。なんと昨日のあの人形を踏んでしまったのです。そして人形の背中が裂けていたので見てみると何やら綿の中に人の爪がびっしり入っていました。
その後に事故に遭ったとか病気にかかったとかそんなことはありませんが気持ちの悪い出来事でした。
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作者やみぼー