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短編2
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幼い頃の不思議体験

これは小学生になる前に家族でひいばあちゃんの家に遊びに行った時の体験です。僕には一つ上で同性のいとこがいます、ここでは仮にたっちゃんとします。私の方の家族とたっちゃんが付いてくる形でひいばあちゃんの家に行きました。

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初夏の昼過ぎで僕とたっちゃんはどっちからと言うことなく「家を探検しようぜ」という話になり、ひいばあちゃんの家を走り回り探検していました。母屋を一通り探検し終わったため、離れに向かいました。母屋と離れは縁側を介して繋がっており、離れに着くと部屋の襖が少し開いていました。

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たっちゃんと2人で中を覗くと日本人形が丁寧に敷かれた布団に人形が寝かされており、枕元に水の張った洗面器にタオルが半分浸かった状態で掛けられていました。僕たちは見てはいけないものを見た気がして二人で「わーっ!」と叫びながら走って大人たちの元へ行きました。

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少し落ち着いたのでたっちゃんと2人で話しているうちに一つ疑問が出てきました。「なぜ人形が寝かされていたのか」という部分です。真っ先に2人で思いついたのは僕たち以外に小さな女の子がいておままごとをしているという結論です。そこでひいばあちゃんや父に小さな女の子はいるかと聞いたら「いないよ」と返されたので2人で戦慄しました。

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そして最近たっちゃんと再会することがあり、この時の出来事を覚えているかと聞きましたが覚えてないとのことでした。

あの日の不思議な体験は僕の記憶の中だけにあるようです。

Concrete
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