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短編2
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真夜中の花嫁

この話は俺が小学校のときの話。

小さい頃って、布団とかベッドの掛け布団とかから足とか手が出るのがすごく怖いことってあるじゃん?

その理由は「さっちゃんに足とか手を鎌で取られる」とかあるけど、俺の場合の原因は違った。

その頃は築40年ちょいくらいのマンションに住んでたんだけど、夜に目を覚ますと、部屋の隅に真っ白なウェディングドレスを着た花嫁が立っているんだよ。

それで、手元でなにかやってるの。

小学校低学年の頃はそれがすごく怖くて、なるべく動かないようにして、目をつぶって無理やり寝ていた。

なるべく動かないようにっていうのは、動いたらバレてしまうような気がして、できるだけ動かないように・・・動かないように・・・としていた。

それで、小学校高学年になって、少し恐怖が薄れてきたところで、手元で何をやっているのか見るために、カメラを仕掛けて、起きていたんだ。

それで多分深夜の3時くらいに気づいたらその花嫁がいて、目を慣れさせるためにじ〜っと見ていたんだ。

そうすると見えてきた。

今では見なければよかったと思ってる。

それは小さな血まみれの胎児だった。

しかもその花嫁はそいつに人間の皮を縫ってるんだよ。

胎児の肌がどんどん割れていって、それを人間の皮で花嫁が縫って塞ぐ。

それを延々とやってるんだよ。

で、それを見て俺の体は震えが止まらなくて、布団の中で震えてると、その花嫁がこっちを見て、

「あれ?このお人形さん、動いてない?」

って言ったんだ。

それでそばに来て、「動いた?」とか「本当にお人形さん?」とかをニヤニヤしながら言ってたんだ。

そこで俺は気を失っちゃって、気づいたら朝だった。

それを最後に引っ越しまでそいつは見なかったんだけど、もしあの時バレていたら・・・と思うと怖いです。

これで終わりです。

shake

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