短編2
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レイミの一言シリーズ2

今日は友人の結婚式。

中学からの付き合いのあるコウヘイが晴れて結婚するのである。

参列者にはユウジとチカちゃんもいた。

そして俺の彼女、レイミである。

結婚式が始まるまでのあの独特な空間。

会社の同僚、旧友、現在の付き合い。

色んな繋がりの人が集まり、中学の同級生や共通の知り合いに自分の彼女を紹介したりして、もうワケわからん状態になる。

まぁ、そんなことでも楽しかったりする時間である。

俺はレイミに釘をさして置いた。

お祝いでめでたい日だから、

仮に何か見えても、見える発言はしないようにと。

見えすぎてもシカトぶっこけと。

慎重に告げた。

レイミはそれはそれは可愛らしく

「うん。分かったよ。花嫁さん楽しみだなぁ。」

なんて少女の様にしてはしゃぐ。

いつもと違う髪の毛、アップスタイルでネイビーのワンピースドレスに身を包んだレイミは誰よりも可愛い。

抜群の可愛さである。

正直、新郎新婦よりこっちばかり見てしまいそうだ。

時間が来た様なので、チャペルに入る。

ユウジとチカちゃん。そして俺とレイミは新郎側に座る。

新婦とも交流はあったが、元は新郎コウヘイの友人だ。

胡散臭い日本語を話す外国人の神父。

怪しい日本語の割には難しい言葉をつかう。

「ビジネス片言」であることを俺は知ってるぞ!!

下らない思案をしながら、

何やら苦手ないつもの歌を、その場の人間全員が知ったかぶって歌う。滑稽である。そして式は進む。

新郎がいつもより格好良く見える。

男はこういう時、口では言えないが結婚に憧れ、肯定的になる。

俺は何故かレイミの手を取っていた。

新婦入場。

新婦が父親と腕を組んでバージンロードを歩く。

何とも言い難い緊張感と感動。

新婦側の女友達からは早くもすすり泣くような気配を感じる。

やっぱりいいあな。

俺が見とれてうっとりしていた時、

レイミがこう言った。

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「あれ?花嫁さんって最初から、ずっと新郎さんの横にいるよね?」

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