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短編2
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爆笑モノの金縛り

今年の夏の出来事です。

単刀直入に言いますと、金縛りにあったんです。

いや〜〜〜夜によくあるんですよ、ほとんどの人が金縛りだと勘違いする身体の現象が。実は「身体は寝ているが頭は起きているから身体が動かない」というモノなんです。

まぶたの裏からでも朝日が射し込んで来たとわかる時間(おそらく5時〜6時)に身体が動かなくなって、最初は私も「それ」だと思ってました。

寝ながら「あーーーーーーやだぁ〜〜〜まぁた例の身体寝てる現象ぅ?」と。

しかし耳元で深〜〜〜い吐息が1つ聞こえた刹那、

パー子並に高い女の人の声で

「な〜〜ん〜〜で〜〜な〜〜の〜〜?」

と聞こえてきました。この瞬間、はっきりと「あ〜なるへそ、コレガチもんの金縛りですわ!!」なんて思いながら今日のご飯何食べようかな、あの課題やったっけ、等々暇人の様に考えている内にまた眠りに着きました。

起きてから金縛りにあったと母に連絡をとると、やっぱり笑いながら母は言っていました。

「ソイツ、あんたが揺すってもなにしても起きないからブチ切れてんじゃん!!笑」

私の予想は当たっていました。

季節は真夏、私は一人暮らしの弱っちそうな学生という絶好のコンディション、そして完璧なタイミング(2時〜4時)で部屋に訪れて金縛りをかけたのでしょう。しかし私は何をしても一向に起きない!!

「朝日が射し込むギリギリの時間まで待ったのにコイツ起きねぇぞ!!」とでも思ったのでしょう……せめてもの恨み節に例の金切り声を残した……と。

正に爆笑モノでした。

幽霊でもそんなお化け屋敷みたいなことをするのか!!と思いながら笑い転げてましたよ。

アレで私の寝ている時の鈍さに懲りたのか、もう二度と彼女の金切り声は聞きませんでした。

ね、コントみたいでしょ?

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