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これは、先月、わたしのバイト先で起きた実話です。
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わたしはとある接客業をしています。
その日のシフトはわたし1人でした。
午後17時ごろになると、お客様が全てお帰りになります。
わたしはいつも通りに淡々と閉店作業に移りました。
さまざまな場所を移動し、ルーティンであらゆるコンセントを抜き、電源も落としていきます。
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そして、いつも通りに関係者以外立ち入り禁止の部屋に入ったのでした。
その部屋は主に会議室として使われていて、パーティションで区切られています。
鍵を開けて部屋に入ります。
電気は消えていたので、誰もいませんでした。
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部屋に入って、灯りをつけた瞬間、
「こんにちは〜!」
と、若い女性の明るい声がしたのです。
反射的にわたしも、
「こんにちは、人が居たんですね! 電気をつけてください、びっくりします。」と返しました。
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わたしはあたりを見回しました。その女性はパーティションの向こうにいたのでしょうか。
わたしはいつも通りに会議室に設置されている電源を切って、その女性の姿を確認しようとパーティションの方へ移動しました。
しかし、どこを探しても部屋に女性の姿がありません。
テーブルと椅子のみで、物はなに一つ置いてありませんでした。
わたしは何も考えずにその部屋の灯りを消して、部屋を去りました。
しかし、やっぱりどこかに女性が居たのではないかと思い、再びその部屋へ戻って灯りをつけ、確認しました。
やはり誰もいないのです。
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わたしは部屋に入って灯りをつけた瞬間に、たしかにこの耳で女性の挨拶を聞いたのです。
間違いなどありません。
しかし、部屋には誰もいなかったのです。
・・・おかしい、ですよね?
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後日バイト先の社員に確認したところ、そのような出来事は今までになかった、とのことです。
一体、わたしに元気よく挨拶したのは誰だったのでしょうか…?
作者うめ
バイト先で経験した実話です。
この出来事の後、今も何事もなくバイトしております。