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短編1
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揺れる

今でも揺れるものをみたり聞いたりすると当時のことを思い出してしまう。それがナゼかをここで話す。

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俺はよくランニングをしている。近所の公園や付近のサイクリングロードなど日によって時間も場所も様々だった。

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そんなある日、居残りが理由で学校を帰宅するのが遅くなり、走る時間が遅くなってしまった。辺りはもう暗くなり、その日は辞めようと思ったが今まで休まずに続けてきたこの習慣を辞めるのははばかられ、行くことに決めた。

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サイクリングロードは、街灯があまりなく暗いため比較的街灯が多い公園を走ることに決めた。公園までは何事もなく到着したのだが、時間も時間でだいぶ暗くなってしまっていた。

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しかしなにかおかしかった。ギィィ...ギィィ...。とブランコかシーソーの揺れる音が響いてるのである。俺は妙な寒気を感じた。そしてブランコの方に目をやった。しかし誰もいない。そして次にシーソーの方を見たがやはり誰もいなかった。

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shake

するとまた、ギィィ...ギィィ...ギィィ...と聞こえてくる。俺は半ばパニックになり周囲を見渡した。すると音の正体がわかった。なんと木からぶら下がる女の首吊り死体がブランコを漕ぐように足を前後に動かし、不吉な笑みを浮かべていたのです。

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