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短編2
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コピー機

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友人から聞いた話なんで、真偽の判断はお任せします。

その友人は女性で、いわゆるOLでした。

結構頑張り屋で、残業なんかも頻繁にやってたそうです。

会社自体はあまり大きくは無いですが、一応、残業手当は出てたようです。

で、あるとき相当数のコピーを頼まれて残業してコピーをしていました。

この会社のコピー機は結構古いものらしく、原稿を直に読みながらコピーしていくタイプでした。

で、最後の原稿をのせてコピーを開始してから、彼女は帰り支度のため更衣室に行きました。

帰り支度を済ませて、コピー機のところに戻ってくると真っ黒になった紙が出力されていました。

出てきた印刷を確認すると、最初は黒い点でそれがだんだん広がっていくように写っていたそうです。

不思議に思ってコピーのふたを開けると、そこには真っ赤に染まった原稿がありました。

彼女は、嫌な予感がしながらも原稿を取り上げるました。

すると、ガラス面にひしゃげた女のカオが張り付いていたそうです。

彼女は、怖くなってそのまま家に走って帰りました(会社からは近かった)。

とりあえず、「夢だ」「なんかの見間違いだ」と思い込みその日は酒を飲んで寝たそうです。

翌日、彼女は、散らかしたままにしたコピーを見つからないうちに片付けるために朝一番に出社しました。

怖くなかったわけではありませんが彼女はそういうものは信じない主義でしたので気のせいだと思い込めたようです。

で、例のコピー機のところにいくとふたが開いてて原稿が散らかっている、昨日のままの状態でした。

恐る恐る、ガラス面をのぞいて見ましたが、中にはなにもありません。

コピーも普通に出来てたし、原稿も赤く染まっていません。

やっぱり、疲れて幻覚を見たんだと思った彼女は、原稿を拾い集めました。

コピーをそろえ終わって、なんだったんだろうなと思いながらコピー機の方を見ると、機械の下に1枚紙が落ちてました。

彼女が何気無しに拾い上げると、そこには昨日の女の顔が写っていたそうです。

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