私は大学で歴史系のサークルに入っていて、顧問は民俗学の今日中です。民俗学っていうのは風習や習慣、ムラ社会や信仰を研究する学問でSIRENでいえば竹内多聞がこの学問だったと記憶しています。
まだ教授が准教授だったころ、教授は調査のために某県の山奥のムラへ行きました。こういった調査のときは協力的なムラもあれば、そうでないムラもあります。このときのムラは後者でした。こんな後者のムラのときはどこかに隠れて覗き見するそうです。そのときも教授は茂みに隠ながら儀式に向かう村人を見ていました。すると白装束の女性と黒装束の男性4人ほどが見えました。こそこそつけてみると崖の方に行きました。しかし茂みが途中で終わっており、それ以上追うことは出来ませんでした。しばらくして村人です帰ってきました。
ただあの白装束の女性はいませんでした。
ちなみにそのムラの風習は女性を崖から突き落とし生け贄にするものです。准教授のころといっても平成初期です。平成初期に本当にそんな風習あったのでしょうか?それとも単に形式的な劇のようなものだったのでしょうか?
作者ばしょー