関東の地方都市で働いてる友人から聞いた話です。
その友人は呼吸器内科医をしていて、先日担当していた40歳代の男性が肺癌で亡くなったそうです。
その男性は両親がすでに他界していて、兄弟はおらず、
親戚とも疎遠だったため、死後の身辺整理が問題でした。
病院職員にたまたまその男性の友人がいたため、その職員が各種手続きや自宅の整理を行うことになりました。
亡くなった男性の家は郊外にある一軒家で、もともと両親と暮らしていたため、一人暮らしには大きすぎる規模でした。
家の中はかなり整理整頓されていて、きちんとした生活をおくっていたことがうかがえました。
しかし防音設備のほどこされた音楽室?だけが異様でした。
もちろん無人でしたが、手錠やロープなどの拘束具が散乱し、明らかに誰かを監禁していた様子でした。
その部屋の唯一の出入り口のドアノブは何かで叩いたように破壊され、ドアは閉まらなくなっていました。
部屋の壁にはデカデカと何かで削って書いたアルファベットのような文字があり、英語ではありませんでした。
調べてみるとロシア語で、翻訳アプリで翻訳してみたところ
・
「キヨシ(肺癌で亡くなった男性の仮名)
お前の子供は産まない」
という意味でした。
一応警察に連絡しましたが、警察からは
確かに何か良からぬことが行われていた様子はありますが、
参考人はすでに死んでるし、被害者がいないし、被害届けも出てないし、
事件として動くことはできない、記録は残します、
とのことで真相は闇の中、です。
作者OD