これは私が実際に体験した話です
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ピロロロロロロロロ
shake
電車が閉まったりする時に鳴る甲高い音がし、私はその音を聞き、ゆっくりと目を開けます
人混みの気配はするのに何故か人がいない。
すぐに夢だと気づきましたが…
やはり、何かがおかしい
「まもなくぅ、この電車は〜△△駅にむかいまぁぁす」
顔の表情が暗い人達が次々に乗り込むのを車掌さんが見届けると
「次はぁ〜△△駅でございまぁぁす」
その見届けていた車掌さんが駅名を言いながらこちらへと向かってきます
「この電車は終電です」「あ、そうなんですか」
「乗るなら今ですよ」
猿の車掌さんです
「猿でも働くんですね」「我々は普通では無いので。」
もふもふしていて可愛いのですがやはり、どことなくおかしいのです
「この電車は自分が乗ってもいいんですかね?」
もう、おかしいという違和感しか無かった私は車掌さんに直接聞くことにしました
「この電車に乗っていいのかどうかはあなたが決めることです。あなたが選ぶのです。でも乗っては行けないし、いけません」
行けないし、いけない
いけないというのは分かるのですが、行けないとは?
「行けない?」
「…乗るかどうかは車内を見てから決めてください」
車掌さんは視線を電車の中へと向け
「あの車内は地獄です」っと呟きました
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夢らしく場面が切り替わり
私は車内にいました
「あー…………」
車内中が真っ赤になるほどのおびただしい血がついており
猿の駅員さんたちがモップを使い、掃除をしていて
その間に乗っていた人達はなんの抵抗すらもせずに暗い表情で視線だけがぼんやりとしています
「あの、車掌さん。」「なんでしょう」「ここに乗車してはいけないんですよね?」
車掌さんが言っていたことを思い出し、近くにいた車掌さんにその事を聞きました。
「見学なので大丈夫ですよ。それにあなたが○○に行くことは無いでしょう」
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ピルルルルルル
shake
「次は△△駅〜〜」
甲高い音がし、私は瞼を開けます
「終点は地獄〜地獄〜」
ハッと、辺りを見回すと
先程まではいなかった沢山の人で溢れていました
「IDカードならある」「はい、では職員専用車両へどうぞ」
まるで、朝のラッシュのような賑やかさです
「あれ、貴方は………」
またしばらく、ボーッとしていると誰かに声を掛けられました
「戻ってきてたんですか?でも、ここの電車では家には帰れませんよ?」
スーツを着たその人はまた再度私に言います
「あ、一緒に行きますか?」
ピルルルルルル
shake
「まもなく、この電車は△△駅に向かいます」
「あぁ、もうすぐ出発だ。その様子だと帰ってきていた訳では無いようですね?」
ピルルルルルル
shake
「□□には言っておきますよ。あなたが来ていたと」
「そこの方〜早く乗車してください〜」「おっと、怒られてしまいました。あー、あと、あなたのことを悪く扱うようなことはここでは誰もしませんので安心してくださいね?
では、行ってきます。」
スーツを着た男の人が電車に乗り込むと電車の扉が閉まり
電車の中にいる車掌さんからもアナウンスでこのようなことを言われました
「あなたは乗り込まないでくださいねぇ〜
後、個人的にあなたへ渡すラブレターがあるので…
夜の八時に職員の窓口に来てください〜」
私にそう言い終わると
「では、出発進行」
車掌さんは前を向き、電車を進行させました
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夢ですので夜の八時というのはすぐに来ます
言われた通りにその窓口へと行きますが窓口が混んでいてあまりにも長い時間がかかっていた為に私は窓口へといくのをやめ
その辺にいた駅員さんに伝言を伝え、帰ることにしました
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夢の中で目の前がブラックアウトし、私は目が覚め、現実へと戻ってきましたが
ふと、あの車掌さんの声で耳元で呟かれたのです
「あなたの名前は名簿に書かれていますからみんな知っていますよ」っと
作者須田桃狗
初めまして、須田桃狗です
コワバナを書くのが初めてな為、見にくかったり文章の構成がおかしいなどの若干の素人臭がするとは思いますが暖かい目で見守ってください……