クリスマスが嫌いと言う彼女に理由を聞いたらこう答えた。
「クリスマスに人生で最悪な出来事があったの。本当に恐ろしいこと。9歳のクリスマス・イヴだった。私とママはツリーを飾ってパパの仕事の帰りを待ってたわ。何時間かたってもパパは帰ってこない。ママは会社に電話をしたけど誰も出ない。クリスマスが終わっても連絡がない。
警察が調べ始め、数日がたったわ。ママと私は寝ることも食べることもできなかった。もうメチャクチャだった。外には雪が降ってて、とっても寒かったの。だから私、火を起こそうとした。そしてにおいに気づいたの。消防士が来て、煙突を調べてくれた。ママと私はネコか鳥の死骸あるんだと思ったわ。でもそこにあったのはパパの死体だった。サンタクロースの服を来たパパ。煙突から降りようとしたのよ、腕にはプレゼントを持って。驚かせようとしたのね。そして滑って首の骨を折った。即死だったわ。それで私は知ったのよ。サンタクロースなんていないって」彼女にとってクリスマスは、大好きなパパの命日。悲しい出来事を思い出すから嫌い
作者酔隨落楽節
元ネタは、グレムリン