これはかなり昔の話。
保育園の同級生が卒園式の日の夜、
一家心中で亡くなりました。
借金を苦にしてのことらしく、
山中の峠道で遺体で発見されたそうです。
その親子3人(父・母・娘)を哀れんで、
簡素ではありますが供養碑が建てられました。
それから20年ほどがたった頃。
とあるテレビ局の心霊番組で
この話が取り上げられるという
機会がありました。
ただしこの話をベースにはしていても、
内容はテレビ向けに脚色されているようでした
(心中の話、時期、場所が酷似しているので
間違いないと思われます)
なにより、見覚えのある供養碑も映されていました。
問題なのは、
現地を取材した際のVTRに
妙に青白い小さな女の子が一瞬映り込んでいたことです。
あれは果たして彼女だったのでしょうか・・・
作者塵