もし詳しい方がいらしたらと思い、ご相談も兼ねて投稿します。
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高校時代から数えて、もう15年来の付き合いになる友人がいる。
以下、Mとする。
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このMだが、とにかくツイてない。
長年の付き合いだが、運が悪いってレベルを超えている。
さすがに全ては書ききれないが、彼のツイてないエピソードは優に300を超えると思う。
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思い返せばキリがないが、笑えるような細かいことから大きな事まで、あまりに多くの災難に見舞われている。
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高校時代は、食堂で買った弁当の割箸がMだけ4日連続で折れたり、修学旅行では女子風呂を皆で交代で覗いてて、Mが覗いた瞬間に運悪く女子生徒と目が合い見つかってしまい、Mだけがバチクソにキレられたり、その直後に入ったトイレで誰かの嘔吐物を踏んづけたり。
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あとは若気の至りで一緒に悪事を働く時も、いつもいつもMだけが見つかって怒られたり、時にはお巡りのお世話になったり。
まぁこのへんは自業自得とも思えるけど、、、
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ちなみにMは決して不良ってわけではなく、どちらかと言うと周りからそそのかされて仕方なく一緒にやるっていう、いわゆるいじられキャラ。
それなのに、なんで毎回Mに限ってバレるんだって笑いのネタになってた。
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そんなMにも19の頃、人生で初めての彼女ができた。
たしか3つぐらい歳上の彼女だった。
晴れて免許を取得し、マイカーのデミオを購入したばかりだった事もあり、彼女とドライブに行くことに。
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車で1時間ほどの山に夜景を見に行く約束をしていたため、人生初の車デートで気合いの入っていたMは、事前に単独で現地の下見のため夜景スポットに訪れた。
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が、到着を目前に見知らぬ団地に迷い込んでしまう。
見通しの悪い大型団地の駐車場付近をウロウロしていたところ、運悪く突っ込んできた車からのもらい事故。
意識を失うほどの大怪我を負い、買ったばかりの車もあえなく大破。
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さすがに笑えなかったが、幸い命には別状なく晴れて退院。その後、彼女にはヤ○逃げされ、音信不通に。
周りからすれば、泣きっ面に蜂だなーで終わるレベルだが、本人は、しばらく落ち込んだと思う。
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その後、専門学校を経てMは20歳で介護士に。
職場でも介護職ならではの数え切れないほどの災難エピソードがあるが、割愛。
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就職して確か1年ちょっとで、2台目となる日産マーチを購入することになるのだが、ここでも不運が。
数ヶ所のディーラーに通い、吟味の上購入を決心した直後、欲しかった黒が僅差で契約直前で売り切れてしまう。
しかし気持ちは既に前のめりになっており、とにかく早く車が欲しかったMは、新車を諦めやむを得ず即納車可能な新古車である青のマーチをその場で契約。
人生初のローンなのに、謎の即決。
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しかし、その数ヶ月後に地元の交差点で信号無視をした車に突っ込まれ、またもやもらい事故により車は大破。
幸い大きな怪我はなかったものの、相手が違法登録車で保険にも一切入っていないそっち系の人で、たいした保障金額ももらえずやむなく泣き寝入り。
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少しでも保険金をと、むち打ちの治療をすることに。
車は当然廃車のため、仕方なくめったに乗らない電車で受診しに行った帰り、人身事故により電車が120分以上停車。
首にコルセットを巻いたままで。
ただでさえ不慣れな電車で駅間の線路上で缶詰め状態。
首元のコルセットに降り注ぐ周りからの視線。
よりによってこのタイミングとは、不憫すぎる。
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時は流れ、Mが25歳ぐらいの頃、職場恋愛により久々に彼女ができた。
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その彼女を含め、地元メンバーでお盆時期に伊豆へ旅行に行った。
車は適当に乗り分けて3台で移動。
Mと彼女は別々の車に乗っていた。
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無事に2泊3日の楽しい旅行が終わり、俺が帰りの車で何気なく思い出を振り返りながら撮影した写真を見ていると、そこに得体の知れないものが写り込んでいた。
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※次のページで実際の写真を掲載させていただきます。
見たくない方は閲覧をお控えください。
念の為、注意喚起させていただきます。
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wallpaper:6751
Mの彼女が後部座席でピースをしている写真。
Mの彼女の腹部に手を回す浅黒い腕がハッキリと写っている。筋肉の浮き出具合もくっきりと。
5人乗りの後部座席のため、もちろん後ろには誰も乗っていない。
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wallpaper:4982
他の写真にもオーブらしきものや白い顔が写りこんでいたり、この時は「っぽいもの」含めそういった写真が多く撮れていた。
まぁお盆中の海への旅行だから仕方ない、と皆は割り切っていたのだが、Mの彼女だけは自身の腹部に回されている手になんとも言えぬ恐怖を感じたようで、泣きながら震えていた。
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数日後、周りからの薦めもありMと彼女はお祓いに行くことに。
写真を見せたところ、ありがちな「地縛霊」と言われたとの事。
まぁ滞りなくお祓いは終わったらしい。
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時は流れ、数年後Mはその彼女とめでたく結婚に至る。
彼女の趣味で塔の上のラプンツェルをテーマに細部まで拘りつくし、打ち合わせを重ね600万円以上をかけた結婚式の当日は大雨。
急遽室内で行われた百個のバルーン飛ばしは、なんとも言えぬ空気だった。
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結婚後に引っ越したアパートの上階には常識を知らない夫婦+子供2人のDQN一家。
騒音やゴミやタバコの臭いに苦しめられた。
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そして数年後、今から約3年前に、ついに本当に笑えない災難がMに降りかかることとなる。
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結婚生活も数年が経ち、自然にそろそろ子供を、という事に。
しかし、それなりに努力をするも、なかなか子供が出来ない。
これは何かおかしい、と思ったM夫妻は不妊治療を決意し、検査。
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奥さんには何の異常もないことが確認された。
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しかし、Mを検査したところ、下腹部に写る大きな影を確認。
これをきっかけに体調が悪化していき、体のあらゆるリンパが腫れては引いてを繰り返す。
次々に検査の規模が大きくなっていき、結果は精巣を起点とした胚細胞腫瘍という、年齢にしては極めて珍しいという癌の一種だった。
幸か不幸か、たまたま行った不妊治療をきっかけにMの大病が発覚してしまうのだ。
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Mの辛く長い闘病生活が始まる。
奥さんはもちろんのこと、俺らも全力で励ました。
約半年に及ぶ治療の末、根源となるがん細胞は消滅し、無事に退院。盛大にお祝いした。
しかしながら、Mは二度と子供が作れない体になってしまった。
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この事ばかりは、運が悪いでは到底済まされず、誰も笑えなかったことは言うまでもない。
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当の本人たちは、周りの人間には計り知れないほど落ち込んだと思う。
辛い経験を経て夫婦2人二人三脚で生きていくことを決めた2人は、今も仲睦まじい夫婦。
現在も定期的に経過観察の為の通院はしているが、転移や再発も見られることなく、今は至って健康体。
一緒に旅行に行ったり飯食ったりと、何ら変わらない日常が戻っている。
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ちなみに、つい先日Mの誕生日を祝し、旅行会社で働く俺にMの奥さんから、夫婦2人でカニ食べまくりの豪華北陸旅行の申し込みをもらった。
コロナ禍で快気祝いの旅行にもなかなか行けていなかった為、久々の夫婦水入らずの旅行。
かなりハイグレードな旅行内容で、旅行代金も高額になった。
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が、旅行4日前の年明け早々。
コロナが始まって以降、風邪すらも全く引かないといつも豪語していた超健康体の奥さんがまさかのコロナ感染。
泣く泣く旅行はキャンセル。高額なキャンセル料だけが残った。
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とまぁ、事の大小はあるがこんな具合。
なんとなくだが、だんだんMの身に降りかかる災難のスケールがアップしているように感じており、次は何が起こってしまうのか、と俺は内心ヒヤヒヤしている。
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ちなみに前述の心霊写真の件だが、奥さんに巻き付く浅黒い腕。
特徴的な色黒さ、筋肉の浮き出し具合。
俺にはMの腕に見えて仕方がない。
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本人は忘れているかも知れないが、お祓いに行った際には「地縛霊」と言われたとのこと。
あくまで個人的見解だが、あの時のお祓いは誤診で、俺はMの生き霊なんじゃないかとも若干思ってる。
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かと言ってM本人は物腰が柔らかく優しく、心も広く楽観的で、細かいことは気にしないし人をしつこく怨んだりは決してしないタイプ。
人生初のローンで欲しくもないカラーの車を1発で契約するところにも、心の広さが伺える。
だとしたらいったい何なんだろう。
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もしくは、来るものを拒まないMの寛大な優しさが原因でよからぬモノに憑かれているのかなぁ、なんて思ったり。
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本当にツイてない奴だな、と言われてしまえばそれまでだが、大切な友人だけに、今後が心配でどうしても気になってしまう。
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ただひたすらにツイてないだけなのか、それともひたすらに憑かれているのか。
素人の俺には全く分からないです。
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必要であれば、再度しかるべき場所にお祓いに行くことを本人に勧めてみようかとも思っています。
こうゆう事象に詳しい方がいらっしゃったら、ぜひアドバイスをいただけると幸いです。
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おわり
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