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食べてすぐに寝ると・・・

短編2
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食べてすぐに寝ると・・・

えっと、これは小学校の頃の体験です。

食べた後にすぐ寝ると牛になってしまうとか、布団の中で寝ながら食べると不幸になるとか食べ物には色んな諺がありますよね。

うちの祖父も躾には滅法厳しい人で、そういう古くからの諺にはうるさい方でした。

ある時些細なミスを咎められた事で祖父と喧嘩してしまい反発心からわざと祖父の言い付けに逆らってベッドで寝ながらご飯を食べ、その直後にいびきかきながら何時間も昼寝した事があります。

食べてる時も調子こいて右手と左手の両手で箸を使って食べました。

勿論、逆箸で合わせ箸しながら。

祖父始め家族全員が外出中で家に俺以外居なかった時にやったんですけどね。

何を食べたかって?

食い合わせの代名詞である鰻と梅干です。

祖父に教わった食のタブーは全て破りました。

ざまぁみろといった感じで気持ち良く寝ているとインターフォンの音で昼寝から目覚めました。

何だと思ってドアフォンを確認するといつものインチキ新興宗教の迷惑勧誘オバサンでした。

相手するのも面倒なので無視してさっさとベッドへ戻ったけど。

すると ドンドンドンドン とドアが壊れる程の轟音が響いた。

ついにインチキ宗教がその本性を現したのか?

それとも箸の呪いか?

そう思って二階の窓を少し開けて玄関を覗いてみた。

すると、そこに迷惑勧誘オバサンは居なかった。

代わりに何十人もの生気の感じられない青白い顔をした亡者達が呻き声をあげながら玄関前に押し寄せていた。

亡者共は手の辺りがキラキラ光っていた。

wallpaper:6998

目を凝らしてそれを確認してみると何と皆、包丁を握っているではないか。

正直バイオを初めてプレイした時位怖かった。

部屋中のドアと窓という窓の全てをバリケードで封じて包丁を両手に握り締めて息を殺し俺はブルブル震えていた。

その後は何も無い。

少しの間、家族から軽い糖質を疑われたけどね。

祖父にも正直にあった事を全て話しました。

普段は厳しい祖父でしたが皮肉にも俺の話を信じてくれたのは祖父だけでした。

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