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短編1
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獣を封じる弓

近所の鎮守の森の中にある公園で女性が弓矢を放っていた。

遠目に弓道部かアーチェリーだろうかと思って観察していたら森の奥から何匹もの獣の様なものが突進して来る。

一瞬、猪だろうかと思った足が何本もあったり逆に1本しか無かったりとどうも野生動物には見えない。

よく見ると女性は巫女の装束を纏っていた。

しかし矢だけが見当たらない。

確か神事で使用する梓弓とかいうやつだろうか?

弦音が森に響く度に獣の数が一匹づつ減っていく。

5分程で巫女はとうとう全ての獣を仕留めてしまった。

すると神主が社務所から出て来た。

巫女に何かお礼を言っている。

駆け寄って委細を訪ねると二人共ポカンと呆けている。

何と先程の神事は毎年恒例の行事で巫女さんは昨日入ったばかりのアルバイトらしかった。

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