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短編1
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深夜の野良猫

ある晩、私が部屋で一人、受験勉強をしていると、突然窓の外から「みゃーみゃー」って猫の鳴く声がしたんです。

それもかなりの数で、まるで人間の赤ん坊のような声で鳴いてるんです。

私は「盛りの季節かな?」なんて思いながらも、そのまま受験勉強を続けていたんです。

「みゃーみゃーみゃーみゃー」

しかし、そのあまりの騒がしさに私は流石に痺れを切らし、ひょっとしたら大量の捨て猫かも!?なんて思いながら、急いで部屋の窓を開けたんです。

すると、そこには一匹の野良猫がいて、屋根の上で毛ずくろいしてたんです。

しかし、よく見るとその野良猫、全身顔だらけだったんです。

「ぎゃあああ!!」

私が悲鳴を上げると、その一つ一つの顔がこちらを見てぎろりと一斉に睨んだんです。

「みゃーミャーみャーミゃー」

やがてその猫は隣家の屋根の上を飛び越えると、そのまま何処かへ去って行ってしまいました。

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