「あいうえお怪談」
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第1章 「あ行・え」
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第12話「縁(えにし)」
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「あいうえお怪談」を書き始めて、ほぼ1ヶ月が経とうとしているが、直近で起きている、ほんのり不気味な話を挙げてみる。お読みいただけて、なお、コメント欄にこの事象について、考察した結果を書き込んでくださったらなお嬉しい。
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ここ数年、夜中になるに従い目が冴えてしまう。
「あいうえお怪談」を手掛けてからは、深夜0時から眼が冴えはじめ、明け方の4~5時まで覚醒している。
5時を少し回る頃になり、やっと睡魔が襲ってくるといった日々。
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それが、平日、休日、曜日一切関係なく、ほぼ毎日そんな調子。
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家事をしたり、洗濯をしたり、時に、You Tubeで怪談朗読を聽いたり。
途中、寝落ちしても、午前1:15には必ず目が覚める。
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自然に、目が覚めるのではない、
半ば強引に「目覚めさせられる」のである。
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そう毎日、決まって 午前1:15になると、家の外から 車のエンジン音が聴こえてくる。
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ブルルルルン ブルルルルン ブルルルルン
何度も何度も 空ぶかしを繰り返す
最初の頃は、「かかりにくいエンジンだなぁ。」
「古いクルマなのだろうか。」
なんて呑気にしていたのだけれど。
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エンジン音が止むと、今度は、
カリカリカリカリ カリカリカリカリ
なにか硬いものを ノコのようなもので削り取る音が聴こえてくる。
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それが、15分程度続いたかと思うと、
急に、
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え~に~し~ え~に~し~ え~に~し~
と3回 叫ぶ声が 聴こえてくる。
それから、待つこと30秒
再び、
え~に~し~ え~に~し~ え~に~し~
と3回繰り返し叫ぶ。
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それは、まるで、※1御詠歌のようなしらべで 少々薄気味悪い。
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約15分ほど続くと また 再び例のエンジン音が響き渡る
ブルルルルン ブルルルルン ブルルルルン
ブルルルルン ブルルルルン ブルルルルン
ブルルルルン ブルルルルン ブルルルルン・・・・・
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これが、毎日我が家の、それも今こうして「怖話」に投稿するための作品を書いている部屋の
すぐ前で、壁ひとつ隔てた場所で起きていることを思えば、ちょっと怖い。
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誘眠剤を処方してもらったのだが、既に習慣化されてしまったようで、すぐに覚醒してしまう。
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壁は、削られたような形跡はなく、近所の不眠症で悩むおばちゃんや、受験生に、それとなく聞いてみたのだが、ポカンとした顔をして、
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その時間なら起きているけれど、聞いたこと無いなあと話していた。
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え~に~し~って「縁」って書くが、何かの「ご縁」ということなのだろうか。
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一度、思い切って、その声がしている時に、外に出てみようと思うのだが。
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触れてはいけない「ご縁」のような気がして、未だに実現できていない。
作者あんみつ姫
今宵も聴こえてくるのかな。((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
今日は、出来るだけ早めに寝ることにします。
いろいろ、おかしなことが続いています。
本業に差し支えるといけないので、このへんで。失礼します。
因みに、※1;御詠歌とは・・・ウィキペディアによりますと、
(ごえいか)は、仏教の教えを五・七・五・七・七の和歌と成し、旋律=曲に乗せて唱えるもの。日本仏教において平安時代より伝わる宗教的伝統芸能の一つである。
一般的な意味としては、「僧侶ではない一般の信者が寺院や霊場巡礼の際に唱える歌のことです。」(街の葬儀屋さんより)