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短編2
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黒白おじさん

小5の甥っ子に今も学校の怪談みたいな怖い話はあるのかと聞いたときに教えてもらった話。

甥っ子曰く黒白おじさんというものが学校にいるらしい。

黒白おじさんはどこか特定の教室や施設に出るわけではなく条件を満たせば校内のどこにでも現れる可能性があるらしい。

その条件とは

条件1 真っ暗な部屋であること。

暗いとかではなく目の前も見えないくらい真っ暗であること。

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条件2 その部屋の天井にはLEDの照明が設置されていること。昔の蛍光灯のような少しずつ明るくなるような照明器具ではだめでパッと明るくなってパッと消せることが重要。

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条件3 一人でいること。

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以上の条件を満たしたうえで

「黒白おじさんみーつけた」と言いながら照明を点ける。

真っ暗だった場所が急に明るくなるが電気の点いたその瞬間、部屋のどこかに黒い人影が一瞬現れて消える。

もちろん影なので顔などは全くわからない。

黒い人影を見つけられたらすぐに電気を消す。

また部屋は真っ暗になるが今度は真っ暗になった瞬間白く光る人影が先ほどと同じ位置に現れてまたすぐさま消えてしまう。

このように明るさに合わせて黒かったり白かったりするから黒白おじさんと呼ばれているらしい。

さらに電気のオンオフを繰り返し続けると黒白おじさんは黒になったり白になったりしながらコマ送りのように少しずつ近づいてくる。

黒白おじさんに近づかれ過ぎて体を掴まれるとどこかに連れて行かれて二度と戻ってこれなくなるので絶対に黒白おじさんの手が届く距離になるまで続けてはいけないのだそうだ。

Concrete
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