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短編2
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一家惨殺の家3

続きです。片言なのは感情がない?ように聞こえたからです。悪しからず。

Aが入った裏口(鍵は壊されてました)から入り、二階へ向かう途中…その間ずっと声が聞こえています。

「ねぇ、お父さん?なんでお母さんとワタシをコロシタの?ユルサナイ…」

「ナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデ」

「うわぁぁぁぁぁ!!」

どちらともわからない声が響きます。

重たい体を引きずり、急いで二階に向かいました。

すると…

AとBが気絶顔を引き攣らせながら腰を抜かして倒れていました。

「何があった!?」

「女の子が…」

「…」←聞き取れませんでした。

するとBが立ち上がり、

「ごめんな…」

と一言言うと、女の子の部屋と思われる部屋に向かい、歩いていきました。

そして…

開けてしまったのです。

その部屋はやはり女の子の部屋でした。

ただ…普通の女の子の部屋とは違いました。辺り一面血だらけで、まるで女の子が殺されたばかりの部屋です。

何故わかったかと言うと、むせ返るような血の臭いがしたからです。

Aがその場で吐き、私は堪えてBに言いました。

「ここはまずい!早く帰るぞ!」

するとBは、笑いながら倒れ込みました。

すると黒い靄がまた集まり、血まみれの少女になり一言…

「ナンデ?私はお父さんに会いたいだけなのにナンデ邪魔するの?」

血走った眼。

その人間とは思えない歪んだ表情。

そして殺された時のままだと思われる傷、血まみれの服。

襲いかかってくるわけでもなくただ私の横に倒れたBを見ながら言っていました。

様々な心霊体験をしてきましたが、初めて背筋が凍りました。

私は急いでAに喝を入れ(←お坊さんにならいました。)二人で全力でBを車まで運びました。

運ぶ際振り向かなきゃいいものを見てしまいました…ずっとこっちを見ている憎しみに満ちた少女の姿を…

続きます。

怖い話投稿:ホラーテラー むこうぶちさん  

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