中編3
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命の恩人

僕には、一度も彼女が出来た事が無かった。

(彼女欲しいな〜)

そんな事を思っていた、ある日。

電話がなった。

sound:32

友達の、Kからだった。

K「なあ、N(僕)今日 暇?」

僕「暇だけど」

K「じゃあ、久しぶりにカフェで会わない?」

僕「いいよ〜!!!」

こうして、僕とKは久しぶりにカフェで会う事にした。

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K「久しぶりだな〜 Nと会うの。」

僕「このカフェ、懐かしいね〜」

K「うん。俺達が小さい頃からあるもんな。」

店員「ご注文はお決まりでしょうか?」

僕「K、何頼む?」

K「ん〜、コーヒーで!!」

僕「じゃあ、コーヒー2つください!!!」

店員「かしこまりました!」

K「そういえばN、彼女できたの?さっきから喋ってないけど。」

僕「え、彼女なんかいないよ?」

K「は?Nの隣に座ってるだろ。」

僕「目、大丈夫か?」

K「大丈夫。彼女じゃないの?この子」

僕「だから、隣には誰もいないだろ!!!」

僕は、Kが僕をからかっているんだと思っていた。

K「彼女が可哀想だよ!!」

僕「彼女なんかいないし!」

Kは、怒って帰ってしまった。

「彼女なんていないのに、Kは何をいってるんだ。」

wallpaper:23

僕も、家に帰った。

TVを見ていたときだった。

微かに女性の声がしているのに気がついた。

「気を..つ…け…て..ね…...」

その女性は、「気をつけてね」といっているようだった。

しかし、僕は一人暮らしだった。

家族が一緒に住んでいる訳でもなかったので、気味悪く感じた。

今、僕が住んでいる家で何かがあって、その霊が今もいるのではないか。と思った。

そんなとき、電話がなった。

sound:32

Kからだった。

K「さっき彼女が隣にいるって言ったじゃん?あれ、本当だから。」

僕「は?」

K「信じてもらえないんだったらいいけど、あのカフェに毎日行ってた女の人がいて、その人が突然来なくなったらしい。事故にあったんだ。それで、カフェの事が忘れられなくてカフェにいるんだってよ。」

僕「それ早くいえよ…」

K「ってことで。」

切られてしまった。

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信じられなかったが、その話は本当だった。

毎日カフェに行っていた女の人は、ある日交通事故にあって亡くなってしまった。

もう死んでいるという事は知っていて、カフェの事が忘れられなくてカフェにいるんだとか。

そして、夜。

コンビニでお菓子でも買おうと思い、横断歩道を通ろうとした。

その女性が、事故にあった横断歩道を…。

そのときだった。

声を聞いた。

さっき聞いた、女性の声を…

「気を..つ…け…て..ね……」

女性の声は、何かに関係があるのかも。と思い、立ち止まったとき。

信号無視の車が通った。

女性の声が聞こえなければ、事故にあっていたかもしれない。

命の恩人だ。

きっと、その女性は自分のような思いをしてほしくないと思っていってくれたのかもしれない。

今でも、彼女の事は忘れない。

命の恩人なのだから。

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>ローザさん
こんな私の作り話に良い話だなんて、ありがとうござます!!

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いい話!!恩人ですね( ・`ω・´)

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